こんにちは。2024年の夏、スウェーデンに10週間滞在した時の思い出を語るシリーズです。
前回の記事はこちら↓
今回は、「友達のゼミ合宿 in ストックホルム」に飛び入りで参加させてもらった時のことをお話したいと思います。
友達のゼミ合宿?ストックホルムのゼミ合宿??
今から約3年程前、初めてスウェーデンに来たルンド大学での交換留学時代、同じ寮に住んでいた同じく日本人で交換留学生の友達がいました。
留学中毎日のように顔を合わせていたのもあってすぐに仲良くなり、今では親友です。
彼女は日本の大学で国際系の学部に所属していて、スウェーデンのあれこれを学ぶゼミに入っていました。そしてそのゼミは毎年夏に任意参加のゼミ合宿をスウェーデンとフィンランド(年によってデンマークも)で行っています。
大体は3年生が参加するみたいなのですが、3年生の夏は留学直後で参加しなかった彼女は、去年の夏4年生の段階で参加することにしたそうです。久しぶりにスウェーデン、しかも夏のスウェーデンに行けるチャンスだし(夏の北欧は最高です)、私もちょうどスウェーデンにいて会えるし、良いタイミングでした。
ゼミ合宿は9月前半で、ストックホルム3泊、ヘルシンキ2泊の旅程でした。私も久しぶりにストックホルムに行きたかったし、スウェーデンの勉強をしているゼミがスウェーデンの現地合宿で一体何をやるのか興味もあったので、ちゃっかりストックホルムだけ参加できたりしないかな。。と。そしたら彼女がゼミの先生に私のことを話して参加してもいいか聞いてくれました。私はゼミ生でもなければ大学も違うのに、先生はいいよーと快諾。ありがたい。
ということで彼女はゼミ合宿の2週間ほど前にスウェーデンに到着して、私たちが留学していた思い出の街、そしてこの夏の私の滞在先でもあったルンドで、ゆっくり時間を過ごしました。その間、一緒にちょこっとフランスにも旅行に行ったり、私の彼のサマーハウスにも行ったりして、そのあと一緒にストックホルムに向かったのでした。
スローライフの国では電車もスロー
ルンドからストックホルムまでは電車で片道4-5時間ほどです。スウェーデンで長距離列車に乗って気づくのは、やはり国土の大半は森なんだなということ。
電車で走っている時間の大部分は車窓の景色が森です。しかも首都であり1番の大都市であるストックホルムに近づいてきても、ギリギリまで森が続きます。感覚的には、あと5分10分でストックホルムに着く、というときになってようやく視界が開けて都市が見えてくるという感じです(笑)
ゼミ合宿の3日目に森でブルーベリー摘みをしたのですが、それもストックホルム中心地からバスでたった30分の場所でした。さすが森と湖の国は自然が身近です。
さて電車の旅を終えてストックホルム中央駅に到着。珍しく遅れなかった(笑)
スウェーデンの長距離列車についてもう1つ言っておかなければならないのは、めちゃくちゃ高頻度で遅れるということ。しかも平気で2時間とか遅れます。
みなさまも旅をする際はお気をつけあれ。
特に冬は雪の影響だとか言ってしょっちゅう遅れるのですが、雪国なんだから毎年毎年なんで雪が降ったぐらいで取り乱して遅れてるんや、いい加減学んでくれ、バカなのか、とスウェーデン人も結構お怒りです。
新幹線の素晴らしさを感じさせられますね。しかもルンド‐ストックホルム間は600㎞弱で、日本の東京‐大阪間とほぼ変わりません。新幹線で東京から大阪まで2時間半で行けることを考えると、ルンドからストックホルムまで4-5時間かかるのは結構長いです。まあこれもスローライフの一部、なのかな?(笑)
チルい国のゼミ合宿はゆるい
お昼過ぎに着いてまずは駅近のホステルに向かいます。彼女を含むゼミ生の分はまとめて旅行会社が手配していたので、私は個人で同じホステルを予約。駅にも近いし、結構安くて、確か1泊3000円ぐらいでした。
ホステルでは一足早く着いていたゼミの教授にご挨拶。
これまで何度かスウェーデン関連のイベントでお見かけしたことがあったのですが、この日は一段とオフモードでリラックスしていた先生。参加させてくれてありがとうございますーーとお礼を言い、さっくり挨拶終了。自由行動です。
というのもこのゼミ合宿、2日目に日本語学科があるストックホルムの高校を訪ねること、3日目の朝に森にブルーベリーを摘みに行くこと以外全て自由行動でした。ゼミ合宿って普通論文読んだりするんじゃないの(笑)まあでもスウェーデンに来てまでそんな日本でもできそうなことしなくていいよね、自分たちで行動してスウェーデンを知れ、という方針なのだとしたら個人主義のスウェーデンらしいです(笑)
ということで、2日目にはストックホルムから1時間の学生街ウプサラを訪ねたり、3日目にはカフェでゆったりFikaしたのちストックホルムに住む私の友達と会ったりなど自由に過ごさせてもらったので、その様子もこれから数回に分けて書いていこうと思います。
北欧雑貨好き必見のグスタフスベリ
さて、私たちがまず向かったのはストックホルムの中心部、ではなく、グスタフスベリ。
グスタフスベリとは、ストックホルム中心からバスで1時間ほどのところにある場所で、ここに工房を持つ有名な陶器ブランドの名前でもあります。日本でもグスタフスベリの食器は結構有名で、見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
有名なリサラーソンもグスタフスベリでデザイナーとして働いていました。スウェーデンのグスタフスベリには工房の他、アウトレットや博物館もあります。私たちは主にアウトレットで思う存分たくさんの食器を見てまわりました。

彼女は親へのプレゼントとしてシンプルなデザインの食器を購入していました。私が好きなリサラーソンの猫ちゃんもいっぱいいたけどお高い。
いつかスウェーデンに移住したらグスタフスベリの食器を買いたいな。
周りの環境も素敵で、湖があって、のどかで良いところでした。

旅の仲間との出会い
またバスでストックホルムに戻り、彼女のゼミ仲間1人と合流。3年生が中心のゼミ合宿で、私の友達ちゃんと、ここで交流したこの子の2人だけが唯一4年生の参加者だったので、3人で一緒に行動することになっていました。
1番の観光地である旧市街ガムラスタン Gamla Stan (英語にするとOld town、つまり旧市街)のど真ん中で会った彼女はとてもアクティブな印象でした。背が高くてハイトーンの髪で、タンクトップにリュックの出で立ち。フィルムカメラを持っていました。初対面で超ぎこちなくなってしまう私はここで超気まずい挨拶をして、3人でガムラスタンを散策開始。
彼女はスウェーデンに来るのは初めてでした。スウェーデンといえばミートボールということで、ガムラスタンのレストランでミートボールを食べることに。1年留学していても意外と、というか逆に食べないミートボール。このレストランのミートボールは大ぶりで食べ応えがあり、付け合わせのソースが濃厚で、クリーミーなマッシュポテトもよくあって、とても美味しかったです。

ここでのご飯の間にだいぶほぐれた私の人見知り。こないだある本に書かれていたんですが、横並びの方が肩の力を抜いて色々話しやすいらしいです。このレストランでは3人でカウンターに座ったんですが、それが良かったのかもしれない。
私は彼氏を訪ねて10週間スウェーデンに滞在していること、卒業後は日本で就職するか、スウェーデンの大学院に行くか迷っていることなどを話しました。
彼女は前の日までオランダを一人旅していたこと、彼女が赤ちゃんの頃にお父さんの都合で家族でオランダに住んでいて、その時住んでいたらしい家を訪ねたこと、教育に興味があって卒論もそのテーマで書くこと、卒業後は人材会社で働くことなどを聞きました。
映画のようなストックホルムの夕暮れ
その後は夕暮れ時のストックホルムを散歩。これまで夏にストックホルムに来たことはなかったのですが、ほんとうに綺麗な街で改めて見惚れてしまいました。
夕暮れ時という時間も良かった。ストックホルムは北欧のヴェネツィアと呼ばれることもある水の都。街のどこを歩いていても水が近くにあります。実はこれ、川ではなく大きな湖なんだとか。
その大きな湖の中に浮いている数々の大きな島によって、ストックホルムは構成されています。
穏やかな水面と、夕暮れ時の綺麗な色の空、異国情緒溢れる建物群がつくる映画のような景色に、しばしぼーとさせられていました。

最後は暗くなっていく中ライトアップされていく市庁舎を前に、ベンチに座って黄昏ながら、恋バナをして1日を終えたのでした。

長くなってきたので、続きはまた今度に。ストックホルムの美しい情景を思い浮かべながら、また次の記事でお会いしましょう〜。次回はストックホルム現地の高校訪問編です。