Fika with me

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【スウェーデン夏物語2024】ゼミ合宿 グスタフスベリとストックホルムの夕暮れ編

こんにちは。2024年の夏、スウェーデンに10週間滞在した時の思い出を語るシリーズです。

前回の記事はこちら↓

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今回は、「友達のゼミ合宿 in ストックホルム」に飛び入りで参加させてもらった時のことをお話したいと思います。

 

  1. 友達のゼミ合宿?ストックホルムのゼミ合宿??
  2. スローライフの国は電車もスロー
  3. チルい国のゼミ合宿はゆるい
  4. 北欧雑貨好き必見のグスタフスベリ
  5. 旅の仲間との出会い
  6. 映画のようなストックホルムの夕暮れ

 

友達のゼミ合宿?ストックホルムのゼミ合宿??

今から約3年程前、初めてスウェーデンに来たルンド大学での交換留学時代、同じ寮に住んでいた同じく日本人で交換留学生の友達がいました。

留学中毎日のように顔を合わせていたのもあってすぐに仲良くなり、今では親友です。

 

彼女は日本の大学で国際系の学部に所属していて、スウェーデンのあれこれを学ぶゼミに入っていました。そしてそのゼミは毎年夏に任意参加のゼミ合宿をスウェーデンフィンランド(年によってデンマークも)で行っています。

 

大体は3年生が参加するみたいなのですが、3年生の夏は留学直後で参加しなかった彼女は、去年の夏4年生の段階で参加することにしたそうです。久しぶりにスウェーデン、しかも夏のスウェーデンに行けるチャンスだし(夏の北欧は最高です)、私もちょうどスウェーデンにいて会えるし、良いタイミングでした。

 

ゼミ合宿は9月前半で、ストックホルム3泊、ヘルシンキ2泊の旅程でした。私も久しぶりにストックホルムに行きたかったし、スウェーデンの勉強をしているゼミがスウェーデンの現地合宿で一体何をやるのか興味もあったので、ちゃっかりストックホルムだけ参加できたりしないかな。。と。そしたら彼女がゼミの先生に私のことを話して参加してもいいか聞いてくれました。私はゼミ生でもなければ大学も違うのに、先生はいいよーと快諾。ありがたい。

 

ということで彼女はゼミ合宿の2週間ほど前にスウェーデンに到着して、私たちが留学していた思い出の街、そしてこの夏の私の滞在先でもあったルンドで、ゆっくり時間を過ごしました。その間、一緒にちょこっとフランスにも旅行に行ったり、私の彼のサマーハウスにも行ったりして、そのあと一緒にストックホルムに向かったのでした。

 

スローライフの国では電車もスロー

ルンドからストックホルムまでは電車で片道4-5時間ほどです。スウェーデンで長距離列車に乗って気づくのは、やはり国土の大半は森なんだなということ。

 

電車で走っている時間の大部分は車窓の景色が森です。しかも首都であり1番の大都市であるストックホルムに近づいてきても、ギリギリまで森が続きます。感覚的には、あと5分10分でストックホルムに着く、というときになってようやく視界が開けて都市が見えてくるという感じです(笑)

 

ゼミ合宿の3日目に森でブルーベリー摘みをしたのですが、それもストックホルム中心地からバスでたった30分の場所でした。さすが森と湖の国は自然が身近です。

 

さて電車の旅を終えてストックホルム中央駅に到着。珍しく遅れなかった(笑)

スウェーデンの長距離列車についてもう1つ言っておかなければならないのは、めちゃくちゃ高頻度で遅れるということ。しかも平気で2時間とか遅れます。

みなさまも旅をする際はお気をつけあれ。

 

特に冬は雪の影響だとか言ってしょっちゅう遅れるのですが、雪国なんだから毎年毎年なんで雪が降ったぐらいで取り乱して遅れてるんや、いい加減学んでくれ、バカなのか、とスウェーデン人も結構お怒りです。

 

新幹線の素晴らしさを感じさせられますね。しかもルンド‐ストックホルム間は600㎞弱で、日本の東京‐大阪間とほぼ変わりません。新幹線で東京から大阪まで2時間半で行けることを考えると、ルンドからストックホルムまで4-5時間かかるのは結構長いです。まあこれもスローライフの一部、なのかな?(笑)

 

チルい国のゼミ合宿はゆるい

お昼過ぎに着いてまずは駅近のホステルに向かいます。彼女を含むゼミ生の分はまとめて旅行会社が手配していたので、私は個人で同じホステルを予約。駅にも近いし、結構安くて、確か1泊3000円ぐらいでした。

 

ホステルでは一足早く着いていたゼミの教授にご挨拶。

これまで何度かスウェーデン関連のイベントでお見かけしたことがあったのですが、この日は一段とオフモードでリラックスしていた先生。参加させてくれてありがとうございますーーとお礼を言い、さっくり挨拶終了。自由行動です。

 

というのもこのゼミ合宿、2日目に日本語学科があるストックホルムの高校を訪ねること、3日目の朝に森にブルーベリーを摘みに行くこと以外全て自由行動でした。ゼミ合宿って普通論文読んだりするんじゃないの(笑)まあでもスウェーデンに来てまでそんな日本でもできそうなことしなくていいよね、自分たちで行動してスウェーデンを知れ、という方針なのだとしたら個人主義スウェーデンらしいです(笑)

 

ということで、2日目にはストックホルムから1時間の学生街ウプサラを訪ねたり、3日目にはカフェでゆったりFikaしたのちストックホルムに住む私の友達と会ったりなど自由に過ごさせてもらったので、その様子もこれから数回に分けて書いていこうと思います。

 

北欧雑貨好き必見のグスタフスベリ

さて、私たちがまず向かったのはストックホルムの中心部、ではなく、グスタフスベリ。

グスタフスベリとは、ストックホルム中心からバスで1時間ほどのところにある場所で、ここに工房を持つ有名な陶器ブランドの名前でもあります。日本でもグスタフスベリの食器は結構有名で、見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。

グスタフスベリ公式|GUSTAVSBERG

有名なリサラーソンもグスタフスベリでデザイナーとして働いていました。スウェーデンのグスタフスベリには工房の他、アウトレットや博物館もあります。私たちは主にアウトレットで思う存分たくさんの食器を見てまわりました。

house

 

彼女は親へのプレゼントとしてシンプルなデザインの食器を購入していました。私が好きなリサラーソンの猫ちゃんもいっぱいいたけどお高い。

gustavsberg

いつかスウェーデンに移住したらグスタフスベリの食器を買いたいな。

周りの環境も素敵で、湖があって、のどかで良いところでした。

gustavsberg

 

旅の仲間との出会い

またバスでストックホルムに戻り、彼女のゼミ仲間1人と合流。3年生が中心のゼミ合宿で、私の友達ちゃんと、ここで交流したこの子の2人だけが唯一4年生の参加者だったので、3人で一緒に行動することになっていました。

 

1番の観光地である旧市街ガムラスタン Gamla Stan (英語にするとOld town、つまり旧市街)のど真ん中で会った彼女はとてもアクティブな印象でした。背が高くてハイトーンの髪で、タンクトップにリュックの出で立ち。フィルムカメラを持っていました。初対面で超ぎこちなくなってしまう私はここで超気まずい挨拶をして、3人でガムラスタンを散策開始。

 

彼女はスウェーデンに来るのは初めてでした。スウェーデンといえばミートボールということで、ガムラスタンのレストランでミートボールを食べることに。1年留学していても意外と、というか逆に食べないミートボール。このレストランのミートボールは大ぶりで食べ応えがあり、付け合わせのソースが濃厚で、クリーミーなマッシュポテトもよくあって、とても美味しかったです。

gamlastan

ここでのご飯の間にだいぶほぐれた私の人見知り。こないだある本に書かれていたんですが、横並びの方が肩の力を抜いて色々話しやすいらしいです。このレストランでは3人でカウンターに座ったんですが、それが良かったのかもしれない。

 

私は彼氏を訪ねて10週間スウェーデンに滞在していること、卒業後は日本で就職するか、スウェーデンの大学院に行くか迷っていることなどを話しました。

彼女は前の日までオランダを一人旅していたこと、彼女が赤ちゃんの頃にお父さんの都合で家族でオランダに住んでいて、その時住んでいたらしい家を訪ねたこと、教育に興味があって卒論もそのテーマで書くこと、卒業後は人材会社で働くことなどを聞きました。

 

映画のようなストックホルムの夕暮れ

その後は夕暮れ時のストックホルムを散歩。これまで夏にストックホルムに来たことはなかったのですが、ほんとうに綺麗な街で改めて見惚れてしまいました。

 

夕暮れ時という時間も良かった。ストックホルムは北欧のヴェネツィアと呼ばれることもある水の都。街のどこを歩いていても水が近くにあります。実はこれ、川ではなく大きな湖なんだとか。

その大きな湖の中に浮いている数々の大きな島によって、ストックホルムは構成されています。

stockholm

 

穏やかな水面と、夕暮れ時の綺麗な色の空、異国情緒溢れる建物群がつくる映画のような景色に、しばしぼーとさせられていました。

stockholm

 

最後は暗くなっていく中ライトアップされていく市庁舎を前に、ベンチに座って黄昏ながら、恋バナをして1日を終えたのでした。

stockholm



長くなってきたので、続きはまた今度に。ストックホルムの美しい情景を思い浮かべながら、また次の記事でお会いしましょう〜。次回はストックホルム現地の高校訪問編です。

【スウェーデン夏物語2024】 田舎のおうちでの美しい1日

こんにちは、7月になりましたね。そして気づけば、私がスウェーデンに飛び立つ日は刻々と近づいてきています。もうすぐ大学院生活が始まるのです。実感がない。

 

そんなタイミングでふと、備忘録として去年の夏スウェーデンに10週間滞在した時のことを書こうと思い立ちました。

 

東京の夏は灼熱で、冬が好きな筆者ですが、スウェーデンは夏、特に5月や6月がベストシーズンです。地球の力強さと美しさを感じます(本当です)。

 

スウェーデンの夏って、あとから思い出すとほんとに夢なのかなって感じるぐらい、情景がきれいに頭に残る季節なんです。

 

そんな記憶がほんとうに夢みたいに消えてしまう前に、文章にして残しておきたいと思いました。ただ、あまりにも記憶の数が膨大で、とても長くなってしまうと思ったので、1つの思い出ごとに1つの記事にして残していきたいと思います。

 

地球の美しさが際立つのはやはり自然に囲まれている場所。今回は私が去年の夏にスウェーデンの南部、Skåne(スコーネ)地方の田舎のおうちで過ごした7月後半のある日のことをお伝えしたいと思います。

 

  1. 絵本のおうち
  2. 脱線:キラキラじゃない内向型の現実
  3. 本筋:都会を脱出して
  4. おうちの中紹介
  5. ”丁寧な暮らし” 梅酒 made in Sweden
  6. 庭で採れたりんごとプラムのロマン
 
house

おうちの窓

絵本のおうち

私の彼は、スコーネ地方ルンドという街の中心から、車で15分ぐらいのところにある田舎の家で育ちました。

私が去年の夏スウェーデンに行って最初にしたことの1つは彼の実家に遊びに行ったこと。

 

彼の両親とはその前にも何回も会ったことあるし、おうちにも何回も遊びに行ったことがありますが、とっても素敵な場所。

本に出てきそうな田舎のおうちです。庭がとっても広くて、ベリーはたくさんなっているし、りんごとプラムの木もあります。プラムの木の下では、ハリネズミがいてプラムをむしゃむしゃ食べていたことも。

apples
plums
りんごとプラム

 

小さなグリーンハウスもあって、中ではトマトを育てています。そこにはソファとテーブルとクッションもたくさんあって、とっても心地よい空間。さわやかな夏の夕暮れにはここで夕食を取ります。

tomato picking

トマトを採る様子

 

最後に絵本感を後押しするのは、庭のある大木にブランコがつり下がっていること。私の彼や妹が小さいときはあそこで遊んでたんだろうなーと思うと、心が穏やかになります。

 

脱線:キラキラじゃない内向型の現実

そんなおうちでまずは彼と両親と4人で昼食。ちなみに彼の妹はベルギーに住んでいるのでここにはいません。そして突然の告白ですが、正直に言うと、彼の両親とは別に完全に打ち解けているとは言えません。時々海外に移住した若い女性とかのSNSで、彼の両親がほんとに素敵で大好きで家族の一員になれてほんとに嬉しい、というような投稿を見てすごいなーと思いますが、私はまだまだそうはなれそうにありません(笑)

 

でも、仕方ないよね。日本人でもなかなか打ち解けられない性格の私が、出身も文化も違う人とそんなにすぐ打ち解けられるわけない。でもまあ大丈夫。時間が解決してくれることもあるし、合う人は合うし合わない人は合わないと割り切ることも大切。

 

この日はお昼の後、彼の両親は友人宅へと出かけて行きました。そして私たちはこのおうちで1日ゆったりと過ごすことにしたのです。

 

本筋:都会を脱出して

まずはお散歩。今まではあまり周辺を歩いたことはなかったので何気に初めて。東京の暑い夏、忙しい大学生活を終えてやってきた私は、そうそうそうこれを求めていたーーと、静かにテンションあげあげ。ちなみにスウェーデンでは夏でも最高気温が20度台前半。心地よい気候です。

 

おうちのまわりは基本畑が広がっていて、何も遮るものがなく見晴らしがよいです。森や湖の国としてのイメージがあるスウェーデンですが、それはもっと北の話。南スウェーデンのスコーネ地方はなだらかな地形で知られています。

 

おうちを出ると、背の高い木が両側にある砂利道を、ざくざくてくてく歩きます。時々運が良いと、鹿やうさぎに出くわすことも。

 

しばらく歩くと、川が見えてきました。もくもくと空に浮かぶ雲と青々とした川。そうそうこういうの。東京にないやつ。

river

 

川を渡ってしばらくすると小さなお城の前につきました。小さいといえど、壁は全部落ち着いたオレンジでなかなか存在感があります。周りもきちんと溝で囲われていて立派なお城。

 

昔この地域の主だった人のお城だとか。ちなみに彼の実家はそのお城から見てちょうど真正面の方角に見えるところにあり、昔は家来の家だったそうです。

castle

 

さらにお城も通り過ぎて歩いていくと、馬小屋のようなところに出ます。これはお城の主の馬なのか、何なのかはよくわかりませんが、馬さんに挨拶して通り過ぎます。東京出身都会っ子の私は馬もちょっとこわい。。笑

 

おうちの中紹介

そんな感じで軽く散歩しておうちに帰ります。さあ昼寝。

彼の実家は田舎のおうちなだけあってとっても大きいです。1階にはキッチンやダイニング、応接間、トイレ、彼のお父さんの作業部屋、夫婦の寝室(シャワー付き)があります。

 

正面玄関入ってすぐの階段を上がって2階に行くと、大きな開けた空間になっていて、ソファやテレビ、家族の写真が置いてあります。昔はここでよくゲームなどをしたそう。

その空間を中心に四方には部屋があって、彼の部屋、彼の妹の部屋、お客さんの部屋、そしてバスルーム(トイレ、シャワー)があります。

 

1階と2階に1つずつトイレがあるの便利ですね(笑)

 

私たちはお客さん用の部屋でお昼寝をしました。窓からはのどかな田園風景が見えます。

こんな感じで彼のおうちや周りをべた褒めの私ですが、それも私が都会育ちで、ちょうど灼熱のアスファルト地獄かつストレスフルな東京からやってきたばかり、というのは大いに関係しています。

 

彼が小さい頃は、この場所からだとどこに行くにも車が必要、つまり車が運転できない子どもとしてはどこに行くにも親の送り迎えが必要なことにうんざりしていたそうです。

確かに、1人で徒歩5分の友達の家に行ってピンポーン!あーそぼ!ができないのはちょっと悲しいかも。

 

”丁寧な暮らし” 梅酒 made in Sweden

お昼寝をした後は、この日この家に来てからずっとわくわくしていた、プラムの実の収穫をしました。これまで夏にこのおうちに来たことがなかったので、ここまで魅力的なものがたくさんあってわくわくしたのは初めてでした。

 

しかも、まだ青くて硬そうなプラムがたくさんなっているのを見て、私は梅酒を作ることを思いつきました。梅酒づくりもこういう田舎暮らしとかスローライフとかと同じようなロマンの1つじゃないですか!?

 

ということで、さっそく梅酒づくりための梅ピッキング開始。採っても採ってもたくさんあって、自然の恵みの豊かさを感じる都会育ちの私。

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梅をたくさん収穫し終えたところで梅酒づくり開始。ほんとうは氷砂糖とか焼酎が必要みたいですが、スウェーデンに、しかもこのおうちに今すぐそんなものはないので、あるもので作ります。

そうだ、上のおうちツアーで1つ紹介し忘れていた場所があるんです。

 

それは、地下の酒蔵(笑)

1階のトイレ横のドアを開けると下へ向かって階段が続いていて、ほこりまみれの中を下りていくと、小さな空間にお酒がびっしり並んでいます。さすがスウェーデン人夫婦。お酒のストックには抜かりがありません。というよりは忘れられているお酒たちって感じかな(笑)

 

その中で適当に超安そうなウォッカを拝借。

梅の実を洗ってヘタを取り、瓶にいれます。そこに砂糖もいれてウォッカを注ぎ込んだら終了。ただ、飲むには数か月待つ必要があるということで、この夏スウェーデンに10週間しか滞在しない私はどうしてくれるんだという感じでしたが、1ヶ月後ぐらいに毒見したところ、すでにめちゃめちゃ美味しかった!また今年の夏に飲むのが楽しみです

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庭で採れたりんごとプラムのロマン

続けて晩御飯づくり。とお菓子作り。

庭のプラムとりんごの木を見た時から、私はこれらを使ってフルーツタルトをつくりたい!とこれまたロマンを膨らませていました。

 

嬉しいことに、プラムは青くて硬いのだけじゃなくて、ちゃんと赤く熟しているものもありました。試しに何個かそのまま食べてみると甘くて美味しい。。りんごも甘酸っぱくて美味しい。

fruits

 

プラムとりんごを使ったケーキのレシピを探します。出てきた中で、写真がとっても綺麗だった、upside down cakeなるものをつくってみることにしました。結構複雑で時間もかかるレシピだったのですが、圧倒的1人っ子気質、手の込んだものを1人で黙々と作るのが好きな私にはぴったりのレシピでした。

 

ということで一緒に料理する予定で買っていた魚の調理は彼に任せて私はケーキに集中。静かな夏の夕方でした。

 

そしてお互い完成したところで、もちろん庭のグリーンハウスで夕食です。彼はゆでたジャガイモと、白身魚のクリームソース掛け、いんげんのソテーを作ってくれていました。私のケーキは彼に大好評でとても喜ばれましたが、日本人的には若干甘さ過多?(笑)

fish and potatoes
tart
 

スウェーデンの夏は21時ごろまで明るく、グリーンハウスでは夕焼けもとても綺麗に見えました。

今日1日僕の実家で過ごさない?といわれたときは、え、うん、まあいいけど、という感じだった私も、すごく穏やかで満ち足りた気分で1日を終えることができました。

 

スウェーデン田舎のおうちでの1日はどうだったでしょうか?

夏のスウェーデンの美しい情景が思い浮かばれていたら嬉しいです。

 

また次の記事でお会いしましょう~

【ギャップイヤーって何?】好きなことをやるのは結構難しい

こんにちは。Fika with meへようこそ :)

今回は2025年3月に日本の大学を卒業して、9月からスウェーデンの大学院に進学する私が、約半年間のギャップイヤーを得たことによって考えること、実際に何をしているかなどをシェアしたいと思います。

 

ギャップイヤーは日本ではあまり馴染みがないけれど欧米では良く聞く言葉だったりします。高校卒業と大学入学の間とか、大学卒業と就職の間とか、人生の次のステップに進む前に時間を取って、忙しいときにはできないことをやってみる期間のことです。(旅行とか色んなアルバイトとか)

 

ちなみにあとでも書きますが、ギャップイヤーって人によってやることが違うのがみそだったりすると思っています。ということで、この記事は私がやっていることがそのまま参考になると言うよりは、ギャップイヤーという概念の紹介になれば!と思って書いているものです。

  1. 私のギャップイヤーの過ごし方
  2. 前置き:最後まで大学に居座ろう
  3. 大使館インターン
  4. カケハシ
  5. 留学に関わるお仕事 色々なバイトのすゝめ
  6. マイナー言語を学ぶ:スウェーデン語
  7. 日本をめぐる
  8. 【長すぎる幕間の始まり】 ギャップイヤーと日本 空白期間って何?
  9. 【幕間の中盤】 社会的生き物でいるって難しい
  10. 【幕間の終わり】 大人のギャップイヤー
  11. これからやりたいこと
  12. おわり

 

私のギャップイヤーの過ごし方

繰り返しになりますが、そもそもなぜギャップイヤーをとることになったかというと、私自身の希望というよりは、進学上の都合になります。

 

2025年3月に日本の大学を卒業(実質1月末で終了)し、2025年9月からスウェーデンの大学院に進学する予定のため、半年間ほど”空白期間”を得たのでした。だから、ギャップイヤーというかギャップセメスター(セメスターは大学の1学期のこと)という感じです。私が2月からこれまでの5ヶ月ぐらいでやってきたのは以下のようなことでしょうか。

 

gapyear

前置き:最後まで大学に居座ろう

4年間通った大学も最後の2ヶ月となった2月頭。どうせなら最後まで大学生でいたいと思い、春休みも少しだけですが大学近辺にいたこともありました。とはいっても、図書館に行く、学生相談室に行く、そのついでに大学付近のカフェに行く、ぐらいしかやっていませんが。でも特に図書館のあの豊富な蔵書にアクセスできるのは大学生の特権です。

 

これに関しては少し詳し目に書いた記事をアップロード予定ですので、そちらもご参考に。ということで次からが本論です(笑)

 

大使館インターン

2月から4月までとある国の大使館でのインターンをしていました(ちなみにスウェーデンではありません)。

これは無給です。大使館インターンというと、なんだか優秀そうに聞こえますが、特に選考は厳しくありません。インターンをしたい学生とインターン先をマッチングしてくれる、Dot-jpというNPOがあって、そのプログラムに参加しました。このプログラムは希望通りになるかはともかく、絶対にどこかの国際機関ではインターンをできるように手配してくれるのでおすすめです。

ビザの発給などいわゆる「大使館っぽい」業務をしていましたね。

 

ただこれも思うところは色々あるので(ポジティブ・ネガティブ含め(笑))、内容などに関してはまたおいおい話していきたいと思います。今回はギャップイヤーとはなにか、について話す回なので、なぜ私がギャップイヤーで大使館のインターンをやろうと思ったかについてお話します。

 

ギャップイヤーの良いところって、やっぱりある程度長期間かけて、しかも集中してやりたいことをできることですよね。あと大学生の間は、授業とサークルとかがあって、それ以外の時間はバイトをしてお金稼ごう、となるのが自然だと思います。でもギャップイヤー中は授業やサークルがない分、お金稼ぎのバイトと、プラスαで何か、つまり無給インターンなどに挑戦しやすい環境と言えるかもしれません。

 

外国で働きたい、ということをなんとなーく考え始めた時から、やはり経験が重視される海外就活に備えてインターンはやってみたいなと思っていました。やるならやはり何か興味分野でやりたいなと思っていて、ぼやぼや考えていた際に、私がやりたいことって異文化を繋げるとか、日本と外国を繋げることなんじゃないかなーってふと思ったことがあったんです。

 

カケハシ

もちろん日本と外国を繋げる、ってちょーーざっくりしてるし、その方法は何千何万とあると思います。例えば、政治の面だったら外交官とか、経済やビジネス面だったら貿易に関わる仕事とか、文化面だったら文化交流を実施してる団体とか大使館のイベントとかもそうですよね、教育面だったら留学サポートのお仕事とか。。??言語教師も新たな言語、つまりは新たな文化へ学習者をいざなうお仕事ですよね~。というかこういった直接繋がりに貢献する仕事でなくても、このグローバル化の時代、日本と外国の繋がりに一切関わらない仕事ってほぼないんじゃないかとも思います。

 

まあそんな中で、なんか大使館で働く、ってかっこいいじゃないですか。ちっさいときとか憧れませんでしたか?結局こういう安易な理由からです。だし、上で挙げた政治・経済・ビジネス・文化・教育とか色々含め、すべての面で二国間交流を一番責任もって担っているのはやっぱり大使館だとも思うんです。とにかく先ほども言ったように、実際にやってみて思うことはたくさんあるので、またシェアしたいと思います。

kakehashi

留学に関わるお仕事 色々なバイトのすゝめ

さて、次にお話するのがアルバイトです。もともと大学生の間も色々とバイトはやっていましたが、留学中は何かとお金が必要ということで、新しいバイトを始めることにしました。さらにこれもインターンを始めた理由とほぼ同じですが、やはり将来に役立ちそうな就労経験を積んでみたい、なにかスキルがほしい、とも思っていました。

 

そこで今回新しく始めたのは、留学エージェントの会社でウェブ関係のお仕事です。ウェブサイトの情報更新などを主にやっていて、たまに動画編集の超基礎部分とか広告デザインとかSNSの撮影もやっています。

 

実際これを書いている6月現在はここで週30時間ほど働いている+違うアルバイトを週10時間やっているので、ほぼフルタイムでアルバイトをしていることになります。

留学エージェントのお仕事は世界中色んな国の留学事情を知ることができるし、お客さんたちの留学前の希望などから留学後の体験談まで見聞きすることで、彼らがどんな気持ちで留学したのか、彼らのストーリーを少しだけ覗かせてもらうこともできます。さらにウェブ関連の知識も得ることができて、とても楽しく働けています。働いている人がみんな留学経験者というのも面白い環境です。

 

上に書いたカケハシ的なことにも繋がっているなと感じられています。

 

ちなみに大学生の最初の頃は、バイトといえばとりあえず飲食!みたいな感じでお弁当屋さんや韓国料理屋さんで働いていました。もちろんそれも良い経験だったなと思いますが、留学から帰ってきてからは語学力を使うバイトを探すようになったり、海外就活では自身の働きたい分野でのバイト経験も重要なんだなーと感じるようになってからは事務系バイトを探すようになったりしました。

 

でも英語を使う仕事ってあんまりわからなくて最初は王道に塾講師をやってみたのですが、受験にとても嫌な思い出がある私には完全不向きな仕事ですぐにやめてしまいました。そのあとわりとすぐに英語塾の受付の仕事を見つけて、それは今も続けています。アメリカやイギリスの大学に行きたい人が主に通っている塾で、海外進学の情報なども知ることができるし、英語の記事を日本語に翻訳する作業などは面白いです。

 

あとは大学を卒業する直前、国際交流を専門に行っている独立行政法人で2ヶ月間だけアルバイトをする機会を得たこともあります。そこでの経験は、昔からぼんやり思い描いていた”国際的な仕事”の解像度を上げてくれました。日本では珍しい文系大学院出身の人もたくさんいて、私にとってはロールモデルになりうる方々とお会いできたのも良かったです。この仕事は大学で日本語教育学副専攻にまつわる授業をとっていたときの教授のご縁で出会うことができました。結局色々あって副専攻は取得できませんでしたが、やってみたことが違うことに繋がることはよくあるものですね。

 

ということでギャップイヤーとは関係ない私のバイト歴の話になってしまいましたが、色々なバイトをやってみるのはおすすめ、というお話と、海外で就職を考えている人はバイトも興味のある分野で探してみるといいかも、というお話でした。そして無理やり繋げるとするならばギャップイヤーはそのために良い機会かもしれません。

 

マイナー言語を学ぶ:スウェーデン

なかなか気力がないと続かない言語学習。大学を卒業して他の勉強がないからちょうどよいと思ってスウェーデン語を学び始めたのはいいものの。。私はとても独学が苦手で、学びたいことはたくさんあっても学校とか塾とかがないとなかなか勉強できないたちです。

 

以前は東京でスウェーデン語教室に通っていたのですが、私のレベルのクラスは生徒が集まらないだか、先生がいないだかで消滅してしまい、それ以降独学でやるしかなくなっています。だからだいぶ怠り気味ですが、ここに書くことによってもっとちゃんとやるようになるかなという期待もこめて(笑)

 

そもそもなぜスウェーデン語の勉強をしているのかを少しシェア。以前のスウェーデン交換留学では、1年間いたけどスウェーデン語はTack(Thank you)しかわからないまま帰ってきました。でも、今回は2回目のスウェーデン長期滞在、もっとスウェーデン社会にとけこみたいなと思っているのがスウェーデン語を勉強する大きな理由です。

 

これについては話すとながーーくなるのでここでは端的に言いますが、今回の2年間ではスウェーデンでもアルバイトをしたり、お店の人とスウェーデン語で話したり、スウェーデンで就職したりしたいということになります。やはり社会に溶け込むためにはその社会の言語を知っていることはとても重要だなと感じます。スウェーデンのようにみんなが流暢に英語を話す国であってもです。

 

大学院の勉強は英語なので、スウェーデン語ができなくても生活はしていけるだろうとは思います。でも今回は2年の居住許可を持っているので、無料で自治体の語学学校、SFI:Svenska för invandrare(英:Swedish for immigrants、日:移民のためのスウェーデン語)にも通うことができるし、頑張ろうかなと思っているところです。

 

今のところスウェーデン語はまだまだ超初心者なのでアドバイスとかは何もできませんが、私が使っていていいなと思うYoutubePodcastをまたシェアできたらと思います。

 

日本をめぐる

さて、ここまではわりとお金を稼ぐだったり、将来のために、だったり目的があってやっていることについて話してきましたが、やはりせっかくのギャップイヤー、楽しさ純度100%なこともやっておくに越したことはありません。私は特に、9月から少なくとも2年間は海外に住むことになるので、日本旅行ができるのも今のうち。あちこち行ってみることにしました。

 

2月に香川、5月に仙台、6月は名古屋に行きまして、7月に岡山、8月に北海道に行く予定です。ちなみに名古屋は友達が働いていて、岡山は友達が農場の手伝いをしているので、この2つは友達を訪ねる旅行です。わくわく。

 

ちなみに私はなぜか昔から瀬戸内海に惹かれているのですが、2月に念願かなって香川に行き、素敵すぎて移住したくなりました。ずっと行ったこともない瀬戸内に惹かれるのが何でなのかわからなかったし、今もわかりませんが、実際に行ってみて私が想像していた瀬戸内へのロマンはさらに膨らみました。前世は瀬戸内海のみかん農家とかだったのかもしれない。オリーブ農家かな。岡山に行くのも楽しみです。

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【長すぎる幕間の始まり】 ギャップイヤーと日本 空白期間って何?

さて、ここで少し、休憩がてら私がギャップイヤーについて考えていたことをぼやぼやと抽象的に話してみようかなと思います。ギャップイヤーは最初にもお話したように、高校卒業と大学入学の間とか、大学卒業と就職の間とか、次のステップに進む前に時間を取ることです。そうすることによって、忙しいときにはできないけどやってみたいことをやる時間ができます。

こういった文化がなぜ日本では馴染みがないのでしょうか。

 

よく日本は空白期間に厳しいと言います。これってどういうことなのでしょうか?

空白期間って何でしょう?空白期間も何も、人生はずっと続いているわけですからその人にとっては空白でもなんでもなく生きているはずです。

 

よく言われる空白期間って、特に学校とかにも行ってないし、仕事もしていない、育児とかそういう正当な理由もない、とかそういう感じでしょうか?まあ世間で育児がいわゆる”空白期間”ではなく、社会的に正当なものとして扱われているかどうかには疑問が残りますが。まあでもそれは22歳の若造が語ることではないのでここでは一旦置いておくとして。

 

話をもとに戻すと、自分の社会的価値を高めるための行動を何もしていない(様に見える)ことがとても非難されがちということでしょうか。例えば、大学は基本的に4年ですが、その中で1年休学して、海外留学し、5年かけて卒業してもほとんど何も言われないでしょう。一方、1年休学して、日本放浪の旅をしたとしたら?同じ1年休学でも見られ方、世間での評価のされ方は変わる気がします。

 

つまりここで私がいっている社会的価値とは、英語がペラペラ、とか、きちんと自分でお金を稼いでいる、とか、大学で勉学に励んでいる、とか、社会的に賞賛される、またはそこまでいかなくても社会的にある程度認められる価値のことを言っています。でも、ある1年でその人がその人にとってどれぐらい価値ある体験をしたのかを他人が判断するのは本当に難しいし、その価値は必ずしも社会的価値とは一致しません。

 

【幕間の中盤】 社会的生き物でいるって難しい

まあでも社会的に賞賛される価値が存在するのは、社会が存在する以上致し方ないこととも言えます。そういった価値を求めている社会が、そういった価値を持つ人を評価するのは別に悪だとは思いません。それにそもそも、なんで日本放浪は賞賛されないんだ!と言ってしまったら、結局社会に賞賛されることがすべてという考えにのってしまっているだけです。賞賛はされなくても、非難はされないでほしい、といったところですかね。でも、社会って当たり前だけど色んな人がいて、せまい定義の社会的価値に当てはまる人しか評価されない社会ってとっても息苦しいなとも思うのです。やっぱり人間は社会的生き物だし、他人に認めてもらいたい欲求はあります。

 

もしかしたらギャップイヤーが良くある国では、社会的価値の基準が日本と異なっていて、ギャップイヤーで得る体験、例えば国内放浪旅の体験なんかも、社会的価値として受け入れられているのかもしれません。学校で決められた勉強をやる、とか1つの会社に入って決められた仕事をするだけじゃなくて、自分で何をやりたいかを決めてそれを実現するための行動力が評価されるのかもしれないですね。

 

確かに、日本では伝統的には個人の行動力よりも集団を乱さず周りと同じことをやることが求められてきたような気はします。それに、逆に言うとそういう風に育ってきた私たちは、いきなりギャップイヤーに放り出されても何をすればいいかわからないし、そもそもギャップイヤーを取りたいとも思わないのかもしれません。とにかくずっと大船に乗っていた方が安心、みたいな。

 

私も、今回はたまたま進学の都合上、ある意味自動的にギャップイヤーを取ることになりましたが、そうでなければ取りたいとは思わなかったでしょう。それに、ここまでで気づかれた方もいるかもしれませんが、私がやっていることは結局、旅行をのぞいて全部、将来につながるインターンやアルバイトなど、社会に賞賛される価値を得るためのものでした。やはり、ギャップイヤーでなにやってもいいよーと言われたとしても、そういうことをしないと不安になってしまうのです。

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【幕間の終わり】 大人のギャップイヤー

ちなみに余談ですが、留学エージェントでのお仕事を始めてからワーホリの情報や体験もよく聞くようになり、個人的にワーホリってまさにギャップイヤーだなと思っています。大学を1年休学して海外に行ったり、20代半ばで仕事を休職/退職して海外に行ったり。もちろん海外での語学力とか体験を踏まえてスキルアップしてやるぞ!メラメラ!みたいな感じで行く人もいるかとは思いますが、とにかく海外に行きたい、今行かないと後悔する、という感じでとにかく広い世界を見たいという思いが強くて行く方が多い気がします。特にワーホリはお仕事が見つかる確証もない形態での留学なので、安定が少ないという意味で「ギャップイヤーだなあ」と思います。

 

ギャップイヤーって、やはりお金に余裕がないときは難しいものです。だからこそ私も自分が恵まれているのはわかっているし、ギャップイヤーのすゝめ!!みたいな感じでこの記事を書いているわけでもありません。

でも逆に言うと、20代半ばでワーホリに行く人のように、学校を卒業後一度仕事を始めて経済的に余裕が生まれてからギャップイヤーを取るというオプションは、経済的にも日本の新卒文化の強さ的にも、若干現実的で良かったりするのかもしれませんね。海外の文化が入ってくる時って、そっくりそのまま日本に入ってきて定着することはほとんどないと思うので、ギャップイヤーに関しても、日本らしい形で広まっていくことも今後あるのかも、しれません。

 

と、だいぶ長くなってしまったので、まとまりませんがとりあえずここらへんで切り上げておきましょう。個人主義とか和を尊ぶ社会とか、社会の違いは私が関心があることなので長くなってしまいました。ちなみに、社会的価値は私がこの記事内容を書いているときに頭の中にあったイメージをそのまま言葉にしたものなので、実際にアカデミアやビジネスなどで正しく使われている言葉とは意味のずれがあるかと思います。ご了承を。

 

これからやりたいこと

長すぎる幕間にお付き合いいただきありがとうございました。ここからはまた私のギャップイヤーに話を戻して、これからやりたいことについてお話していきたいと思います。

 

ギャップイヤーも残り2ヶ月弱になってしまっていますが、ここからスウェーデンの大学院が始まるまでの間に、オンラインでできる仕事の可能性を色々探りたいなと思っているんです。というのも、上でスウェーデン社会に溶け込むためにスウェーデンでアルバイトをしたい、とかなんとか言っていましたが、やっぱり見つけるのは大変だし、私は性格的に個人ワークが好きなのでオンラインの仕事とかが向いているなというのもあります。

 

それに加えて、個人的に言語への興味があることとカケハシの話を組み合わせて考えると、オンライン日本語講師に少し興味があります。またまたカケハシの話で恐縮ですが、言語教師とか翻訳家とか言語を通して異文化をつなぐことにも興味があるんです。個人的に言語が好きなので。

実は学部4年生のときは日本語教育学の副専攻を取得したくて、関連授業を頑張っていた時もありました。結局4年生から1年間で取得するのは卒論などとの兼ね合いもあって難しく頓挫してしまいましたが。。。

 

あとは現実的に他のオプションも考えると、オンライン家庭教師とかも海外にいても日本を相手にできるお仕事ですね。

 

そして最後に、ギャップイヤーで始めたことをもう1つお伝えすると、このブログです!!私は文章を書く仕事にも憧れがあるので、その第一歩です。このブログは引き続き、スウェーデンに渡るまで、渡ってからもずっと続けていこうと思っています。なんなら最初はスウェーデンでの暮らしについて書くブログを開設しようと思っていたのですが、その前でも書きたいことが色々と出てきたので今こうして皆さんに色々なことをシェアしています。

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おわり

さて最後に繰り返しますが、今回のギャップイヤーの記事は、私がやっていることを紹介することによって、ギャップイヤーのイメージをつかんでいただけたらなと思ってのことでした。ギャップイヤーは人によってやっていることが違う、というのがポイントかなと個人的には思っています。だから、私が何をやっているのかは実は重要ではなくて、私がなぜそれをやっているのか、というところから、ギャップイヤーってこういうものなのかーというイメージシェアが目的でした(笑)でもそのイメージさえも、多種多様なのがギャップイヤーだと思います。だからこの記事でお伝えしたギャップイヤーのイメージもひとつのオプションにすぎませんね。

 

とはいえ、今しかできないこと、ある意味社会的価値に沿って社会に参加している時(学校に行っているときや会社で働いているとき)にはできないこと、というのをポイントに選んでみるととっても良いギャップイヤーになるのかも、しれません。というのが今のところの私の意見です。

 

それでは!また次の記事でお会いしましょう!

【スウェーデン ルンド大学】 波乱万丈の1日目 出会いは最悪でも好きになれます

Hej hejこんにちは~

スウェーデン語で「こんにちは」は「Hej」といいます。発音は「ヘイ」って感じ。しかも2回連続で「ヘイヘイ」と言う場合もあって、スウェーデン人はそんなつもりじゃないだろうけど、陽気に聞こえて私は好き。

 

今回は、この2025年9月からスウェーデンの大学院生になる私が、さかのぼること3年ほど前、交換留学生として初めてスウェーデンの地を訪れた時のことをシェアしたいと思います。

ほぼ初めての海外だし、英語全然喋れないし、恐ろしく踏んだり蹴ったりだった1日目。こんなんでも楽しく1年過ごして、スウェーデン大好きになって帰ってこれるよ、っていうのをお伝えできれば幸いです:)

 

  1. ルンド大学の最寄り空港はコペンハーゲンです
  2. 外国のトイレに1人で行けない19歳、日本を飛び立つ
  3. コペンハーゲン到着!まだ愛想笑いをする余裕があった頃
  4. 最悪のハプニング
  5. 干からびかけの19歳、絶望はクライマックスへ
  6. 水色のシャツを着たヒーロー
  7. 私の英語力:「I'm Japan」
  8. 人より虫に会った初日
  9. 出会いは最悪でも好きになれます

ルンド大学の最寄り空港はコペンハーゲンです

私はスウェーデンの南、ルンドという街にあるルンド大学に留学していました。日本の大学の提携校で、1年間の交換留学。

世界中から留学生が集まるルンド大学は、既存の学生が大量の新留学生を空港でのお迎えから寮への送迎、トラブル対応までやってくれるArrival dayというものを設定しています。そんな街中が大騒ぎのArrival day、2022年8月15日に、私は初めてルンドの地に降り立ちました。

 

ちなみに、正確には最初に降り立ったのはデンマークコペンハーゲン。ルンドはスウェーデンにある都市ですが、首都ストックホルムからは電車で5時間弱かかる場所にあり、デンマークの首都コペンハーゲンからは1時間と、かなり近い場所にあります。ルンド大学に留学される方は間違ってもストックホルム行きの航空券を取らないようにしてくださいね(笑)

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ながーいスウェーデンの中で、ルンドは1番南にあります

外国のトイレに1人で行けない19歳、日本を飛び立つ

まずは2022年8月14日、東京でのことからお話を始めましょう。この頃日本はまだコロナの期間で、全員マスクをしている時でした。成田空港から飛び立つ私のために友達が何人かお見送りに来てくれる予定だったのが、咳が止まらないとか、友達の濃厚接触者になってしまったとかで結局来てくれたのは1人。それでも来てくれた1人には本当に感謝です。一緒に天ぷらそばを食べました。

 

友達ともバイバイして、家族とも最後のお別れをして手荷物検査を通った後、もう引き返せないんだ、1年間日本にいる人とは会えないし、日本に帰れないんだ、といきなり実感が湧いてきて不安になったのを覚えています。

 

そのあとは日本の同じ大学からルンド大学へ行く友達2人と待ち合わせて、搭乗ゲートで待ちます。私たちが使ったのはエミレーツ航空でドバイ乗り換えのフライト。待っている間に、空港に来れなくなってしまった友達とビデオ通話をしました。そのあといよいよ搭乗の時間。一緒に行く友達とは席はばらばらでとったので、1人で飛行機に乗り込みます。

 

飛行機の中でのことは全く覚えていませんが、ドバイでの乗り継ぎのときのことは結構覚えています。友達の1人がトイレに携帯を忘れて大焦りで取りに戻ったこととか、水がばか高かったこととか、とにかく空港がザ・ドバイって感じでギラギラだったこととか。スウェーデンに入国した後に、移民庁のオフィスを訪ねて居住許可のための手続きをしないといけないのですが、その予約をまだしていない、とか、そんな現実的な話もしていました。

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アラビア語が珍しくて写真撮ってみた、高い水

この時はまだ、1人で行動するのが本当に怖くて、1人でトイレも行けませんでした。その時のことを考えると、もう1人でヨーロッパならどこでも行けるようになったのは成長だなあと思います。

 

4時間の待機時間を終えて、いよいよコペンハーゲン行きのフライト。こっちのフライトのことは少し覚えています。3人席の窓際だったのですが、横に座っていた2人がうるさくて、眠れなかったからです(笑)

 

コペンハーゲン到着!まだ愛想笑いをする余裕があった頃

ようやくコペンハーゲン空港につきました!!!入国審査は列が長くてかなり待ちましたが、審査自体は結構ゆるくて、なんで来たのか聞かれてスウェーデンで勉強するんだといったら一瞬で通されました。たぶんその日同じケースを何百件と見ているのでしょう。

 

Youtubeか何かで見ていた、床がフローリングのコペンハーゲン空港を実際に見て若干テンションが上がる私。でも日本の同じ大学からルンド大学に行く人たちのチャットで、先に着いている人がネットがつながらなくて迷子になってると言っているのをみて、この先待ち受けることへの不安はつきません。

 

荷物を受け取ってようやくアライバルゲートから外に出ました。晴れてデンマークに入国です。ちなみにこの時点で誰もマスクはしていませんでした。アライバルゲートのすぐ外には、ルンド大学の水色のシャツを着た人たちが待っていて、たくさんの学生が群がっていました。そこでは、ルンドまでの電車チケットの買い方を教えてくれます。ちなみに、コペンハーゲン空港からルンド駅までは乗り換えなしで40分ほど、駅は空港直結でアライバルゲートのすぐ横です。

 

ホームまで連れて行ってもらうと、そこにもまた別の水色のシャツを着た人たちが。その人たちは私たちを正しい電車に乗せてくれる役割です。色々とフレンドリーに話しかけてくれたのですが、全然英語が喋れない私は愛想笑いしかできませんでした。

 

そのあとは、いつの間にか一緒にいたイタリア人とかシンガポール人とか色んな人と入り混じって電車に乗って、ルンドに向かいます。ここでも会話には入れません。今から考えるとその時一緒にいた日本人の子たちは帰国子女が多くてペラペラだったので仕方ないのですが、その時の私は結構もうすでに絶望していました。

 

最悪のハプニング

でもそんな絶望も序の口。そのあと最悪の出来事が起こりました。電車がとまったのです。スウェーデンという異国に来てまだ1時間も経っておらずその国のことは何も知りません。20時間超のフライトを終えてへとへとだし、20キロ超のスーツケースを持ちながら珍しく灼熱の快晴だったスウェーデンで汗だくです。電車が止まって、留学生たちが大混乱に陥ることは容易に想像できるでしょうか。

 

とりあえず電車から降ろされます。でもここはどこ、私は誰状態。しかもsimカードの設定も上手くいかず、ネットもつながりません。英語も喋れないから誰かに聞くこともできない。でも30人ほど留学生が周りにいて、英語喋れるヨーロッパ人たちが地元のスウェーデン人に、どの電車に乗ればいいかを聞いてくれています。

 

何番線から出る電車に乗ればルンドに着くらしい、と誰かが仕入れた情報でそのホームへみんなで急ぎます。でもやはり20キロ超のスーツケースを抱えて走れない。みんなが乗りきる前に電車は行ってしまいます。しかもその電車が最後だったみたいで、そのあと30分待っても電車はもう来ませんでした。

 

諦めて、バスを探すことにした10人ほどの集団。でもバス停の場所もいまいちわからずスーツケースを持って右往左往。最終手段として、タクシーを呼ぶことになりました。ちなみに、ここまで私は何もやっていません。英語もわからないし、スマホも使えないので戦闘能力ゼロでした。

 

干からびかけの19歳、絶望はクライマックスへ

しかも気温は30度超。めちゃくちゃ暑くてドバイのばか高い水も飲みほして、干からびて死にそうでした。今から考えればどっか売店かスーパーでも行って水買えばいいじゃん、と思いますが、その時はそんなことも考え付かなかったし、1人でスーパーなんて行けるわけないし、ひたすら耐えて、シンガポール人の人が持っていたなけなしの5滴ぐらいの水をもらいました。これ、盛ってません。本当の話です。

 

2時間ぐらい待ってようやくタクシーが来ました。今から考えると2時間タクシー来ないっておかしすぎますよね。たぶんこの時、私から見たら落ち着いて色々対処しているように見えた周りの人たちも、結局混乱していて上手くタクシー呼んだりできていなかったんだと思います。そりゃそうですよね。初めて来た異国の地で。

 

それはそうと、ようやくタクシーが来たのは良いものの、タクシーなんて乗れても5人ぐらいです。その時ここには10人ぐらいいて、乗れなかった半分はその場でまた違うタクシーを待ちます。ちなみに、日本の空港から一緒にいた2人の日本人は、1人は先ほどの電車に乗っていき、1人はここでタクシーに乗って行ったので、私はここで完全に1人になりました。

 

このとき私の絶望はクライマックスでした。色んな人が大学に電話をかけて助けを求めようとしたり、お互い話し合ってタクシーを呼ぼうとしてくれたりしている中で、全くついていけず、英語が話せない自分。しかももう暑くて喉が渇いて死にそう。こんなところで1年も生きていけない。絶対に無理。絶対途中で帰ることになる。そうなったらどうなるんだろう。

 

ずっとこんなことを考えていました。

 

水色のシャツを着たヒーロー

するといきなり、一台の車が私たちの目の前でとまり、中から水色のシャツを着たお兄さんが降りてきました。そう、ルンド大学のお助けマンの人たちです。彼は私たちの状況を聞いて、ルンドまで乗せてくれることになりました。もう一度言いますが、盛っていません。本当の話です。

 

そんな奇跡あるんでしょうか。というか彼は何をしていたんでしょうか。今となっては私たちが2時間立ち往生していたあの場所がどこだったのかもわかりません。コペンハーゲンとルンドの間のどこか。Malmö(マルメ、スウェーデン第3の都市でデンマークとの国境の街)とかかもしれません。Malmöにある学生寮に留学生を送り届けた帰りだったのかもしれませんね。それでスーツケースを持った人たちがたむろってるのを見て、ルンドの新留学生が何か困ってるのかな、と思ったのかもしれません。

 

でもそんなことはどうでもいいし、考える余裕もありませんでした。車に乗せてもらって、ルンドに向かいます。今はどうなのかわかりませんが、この年はAF Borgenという建物がArrival dayの会場で、鍵をピックアップしたり困っていることを聞いたりできるという流れでした。ルンド大学のことを調べると良く出てくる下の写真の建物の、真向かいにある建物です。

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私の英語力:「I'm Japan」

私は上手く設定できていなかった学生アカウントの設定を、ここにあると聞いていたサポートデスクで聞くつもりでした。もともと用意していたフレーズ「I can’t activate my student accout」を頑張って言い、スマホの画面を見せる私。幸いここにいたお兄さんもめちゃくちゃ優しくて、たぶん同じ問題を何回も見てきているのもあってすぐに直してくれました。

 

「Where are you from?」と聞かれて、何とか聞き取れた私は一言「Japan」と返答。するとお兄さんが横にいた人を指して、彼女も日本人だよと教えてくれました。そして私は一言、その子に向かって「I'm Japan」と言いました。(一応ですが正しくは「I'm from Japan」もしくは「I’m Japanese」です)今から考えるとひどすぎてびっくりですよね。大丈夫。これでも生きて行けたし、TOEFLで100点以上取ってこの9月から海外大学院に行けるレベルになります。(入学はできる、という意味でついていけるかはこれからの問題ですが)

 

そして寮の鍵をもらって、寮まで送ってくれるミニバンを待つ場所に行きます。なんとか私が住む予定の寮の名前を伝え、連れて行ってもらうことができました。ちなみに、私はIdeon Student Houseという寮に1年間住んでいました。この寮のこともまた詳しく書きたいと思います。

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Arrival day会場



人より虫に会った初日

寮につくと、その寮に住んでいる案内担当の学生さんが出迎えてくれました。ちょっと日本人ぽいなと思っていたら日本人でした。超安心。でももう慣れた雰囲気がすごくて、勝手にもうスウェーデンに5年ぐらい住んでいて日本語なんて忘れてるレベルの人だと思っていました。でも後から聞くと、この時スウェーデンに来て半年の普通の交換留学生でした。この時の私の混乱具合がよくわかりますね。

 

ようやくお部屋に到着。時刻は20時。ちなみに、コペンハーゲンの空港に着いてからここまでで、7時間ぐらい経ってました。もう一度言いますが、コペンハーゲン空港からルンド駅までは40分です。ちなみにドバイからコペンハーゲンまでは7時間です。

 

でも試練は終わりません。お部屋は広くていいなと思っていたのもつかの間、大量にコバエが死んでいました。窓が開いていたのですが、窓のすぐそばの床に何十匹、バスルームの浴槽の中にも何十匹。

 

もう呆れて何も言えません。とりあえず掃除機。スウェーデンに着いて最初にやったことは掃除機をかけることでした。でもさっき会った日本人のお姉さんとWhat's up(海外でよく使うLINEみたいなアプリ)を交換していたのが救い。掃除機の場所を聞いて、部屋を掃除します。

 

掃除が終わりました。死ぬほどお腹が空いています。しかも鬼畜なことに次の日は朝からスウェーデン語の授業。今日のうちにスーパーに行かなければなりません。お姉さんについでにスーパーの場所も聞いて1人で出発です。

 

スーパーまでの道を歩いている最中、誰にも会いませんでした。寮からスーパーまで15分ぐらい歩いている道で、「人を1人も見かけなかった」のです。東京からやってきた私はびっくりして、なんてところに来ちゃったんだろう、と思いました。

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20:30でも明るい綺麗な空。人はいない

 

でもスーパーについたら人はいました(笑)

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スウェーデンらしいキャンディー量り売りの写真を撮る余裕はあったらしい

とりあえず大好物のトマトと、これがあればなんとかなるだろうというパスタ、そして袋に入ったシナモンロールを買いました。とりあえずその日の夜はトマトを大量に食べて寝た気がします。

 

出会いは最悪でも好きになれます

さて、自分でもこの記事を書いていて色んな事が起こりすぎて書き終わるのか不安でしたが、ようやく終わりました(笑)

この時のスウェーデンの印象は最悪、途中でも書きましたが絶対に1年もここで生きていけないからすぐ帰ろうと本気で思っていました。でも結局スウェーデンのことが大好きになって、2ヶ月後には大学院のためにスウェーデンに戻ります。

 

だから、タイトルにもあるように、「出会いは最悪でも好きになれます」

これが伝えたかったメッセージで、これからルンド大学とかスウェーデンとか、どこか別の場所でも留学に行く人、なんなら留学じゃなくても新しい環境に飛び込む人が勇気づけられたら嬉しいです。もちろん明らかに悪質な環境なら逃げてください(笑)

 

そんなトラウマレベルに最悪だった出会いのスウェーデン、どんなふうにして好きになって行ったのかはまた今後たくさん書いていけたらと思います。またお付き合いください。

それではまた次回の記事でお会いしましょう~

 

追記

これだけ踏んだり蹴ったりの初日ですが、今思うと懐かしくて、また体験したくなってしまいました。2回目のスウェーデンでは絶対味わえない感情なので、大学院中もどこか交換留学に行こうかなという突発的な考えが浮かんでしまって、どうなることやら(笑)

グッバイ青空の台北、またいつか

  1. 最後の朝食
  2. 最後に見えた晴れ空
  3. 葱油餅を求めて
  4. 鬼畜ルール
  5. 最後まで食いしん坊な私たち

最後の朝食

なんだかんだこの旅を通して、三食の中でも楽しみ度が大きかった朝ごはん。普段は朝ごはんって、日常でも旅行でも軽い扱いですが、台北旅では違いました。

そんな最後の朝ごはんはふらっと歩いてて見つけたこちらで。「三賀小籠包」

 

うまうまほっかほか大きな小籠包10個と、海藻スープをいただきました。彼はもちろん豆乳もチョイス。海藻スープはあまり味がせず、海藻の舌触りも微妙でしたが、小籠包は美味でした。

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最後に見えた晴れ空

そのあと、まだ葱油餅を食べてないね、という話に。葱油餅というのは、ネギのお好み焼き的なものです。私のスウェーデン留学中、私と彼はYoutubeか何かでたまたま葱油餅を見て、おいしそうだなと思って何回か作ったことがあるんです。せっかく本場に来たのだから食べねば、ということでお店を探します。

 

フライト出発の1時間半前ぐらいには空港に着いておきたい、中央駅から空港まで1時間ぐらいかかる、など諸々考え、とりあえず中央駅あたりに移動してお店を探すことにしました。

 

中央駅行きのバスを待ってるときに撮った青空。実はこの旅の間、運よく雨は降らなかったもののずっとあやしい天気だったのが、最終日にようやく晴れたのでした。

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葱油餅を求めて

さて、初日ぶりの中央駅に戻ってきました。しかしこの日は日曜日。台北の中心でも閉まっているお店だらけでした。これはヨーロッパなどではよくありますが、台湾でもそうだとは予想外。

 

実はこの時時間がかなりギリギリで、めちゃくちゃ早歩きでGoogleマップで開いてるお店をひたすら探していました。こんなにしてまで食べたいものを食べようとする私たちの食い意地恐るべし。

 

時間がない中も色々探してようやく見つけたお店が「忠將蔥抓餅 懷寧店」

日本語と英語のメニューもありました。

 

鬼畜ルール

私たちが頼んだのはノーマルのもの1つと、卵入り1つ。熱々のものをゲットして嬉しいのもつかの間、またすぐに中央駅まで超早歩き。私たちのアイデアとしては駅のホームとかで電車待ってる間に食べればいっかー、でしたが、超重要ルールを思い出しました。

 

初日に台湾人の友人に聞いたところ、台北(台湾全部なのかな?わかりません)の電車内では、というか改札を入った瞬間から出る瞬間まで、飲み食い一切禁止なんだそうです。水もダメ。ちなみに彼らによるとタピオカとかを手に持っていること自体はいいそうです(笑)

 

せっかく買った葱油餅を熱々のうちに食べられなくて悲しい私たち。まあ仕方ない。ようやく空港についてすぐ食べました(笑)美味しかった!少し冷めてたしずっと紙袋の中に入ってたのに、まだ外側パリパリで感動でした。

 

最後まで食いしん坊な私たち

いよいよ台湾ともおさらば。時差の関係もあって成田に着いたのは19時。しかもそのあと外国人の彼は入国するのにとても時間がかかり、お腹がペコペコです。私は待ってる間に彼の好物のコンビニおにぎりを買っておきました。笑

あと、台北初日に友達に台湾のお菓子をたくさんもらったのですが、その中からわさび味のクラッカーを試してみました。わさびの加減が絶妙でめちゃめちゃ美味しかったです。名前は忘れてしまいました(泣)緑のパッケージです。ぜひ皆さんも探してみてください!

 

という感じで私たちの3泊4日台北旅は終わりです!お付き合いくださりありがとうございました:)

またお付き合いくださいませ~

台湾ノープラン旅も佳境 バスはとまらない 消費もとまらない

  1. 頭痛から始まる朝に中国語シャワー
  2. 台湾風朝ごはんと豆乳沼
  3. とまらないバス
  4. ノープラン旅
  5. 長い夕飯のはじまりはじまり
  6. 日本語ネイティブスピーカーのプライド
  7. とまらないバス再来
  8. 臭豆腐から始まる夜市
  9. Consumerismが働く永遠祝祭都市
  10. アジアンデザートはお嫌い、でも飾りはお好き
  11. 橋建設希望

頭痛から始まる朝に中国語シャワー

台北3日目の朝。私は頭痛から始まりました。。こういうときもコーヒーを飲めば何とかなると信じ、とりあえずコーヒーを摂取してから考えるのが私たち流。

 

まずは彼が探してくれた朝ごはんの場所に行って、それからコーヒーを飲みに行くことにしました。ホテルから歩いて10分ぐらいのところにあった朝ごはんのお店は確かこちら「社子蛋餅早餐店」

 

台北で今まで行ったどの場所と比べても一番、地元のおじいさんおばあさんしか来ません、みたいなローカル感満載なお店で、完全にアウェイの私たち。お店の人たちは何やら忙しそうに色々まくし立ててるのがめちゃくちゃ早口で、全部怒ってるように聞こえます。。

これは台北旅全体を通してそうなのですが、現地人はみんな、私が台湾人、もしくは中国語がわかる人だと固く信じて疑いません。彼(ザ・スウェーデン人の見た目)に対してはすぐ諦めるのに、なぜか私にはめちゃくちゃ中国語で話しかけてくるのです。ここでも私が何もわからなくてかたまっていても、お構いなしにすごい剣幕で色々伝えようとしてくれました。しかし頭痛にさいなまれている私はお手上げ。

 

台湾風朝ごはんと豆乳沼

とりあえず、お店の中で目についたものを指さして持ってきてもらいました。食べているときは何なのかよくわかっていませんでしたが、あとから調べたところどうやら、蛋餅、油條、胡椒餅、を食べていた様です。

 

蛋餅は卵味のクレープのようなもので、台湾の朝ごはんの定番なのだとか。これ「ダンピン」と読むそうなのですが、店のおじいさんが私にずっと言っていた単語はこれなのだとようやく気づきました。私は英語の「dumpling」かなーとか考えてて、それくださいの意味でとりあえず頷いていたのですがまあ良かったのかな(笑)甘じょっぱいソースがかかってて癖になる味でした。

 

油條も朝ごはんの定番だそうで、長いスティック状の揚げパン的な感じでした。これ単体ではあんまり味はなかったけど、豆乳とかにつけて食べるみたいですね。

胡椒餅は中にお肉が入ったお饅頭のようなものなのですが、胡椒の風味がとっても美味しかったです。

 

ここで彼がはまったのが豆乳です。確かに初日に会った台湾人の友達に、台湾の豆乳はほんとに美味しいしスウェーデンのものとは比べ物にならない(笑)から飲んだ方が良いと言われていたのですが、ここまですっかり忘れていました。だから何も考えずに頼んだのですが、すごく豆の味が活きていて、あと砂糖が入っているのですが、その塩梅がすごーく絶妙で、舌触りもとてもなめらかです。

 

実は私は豆乳も牛乳もあんまり好きではありません(笑)が、それでも台湾で飲んだ豆乳はすごく美味しい豆乳だ、と思うことができました。ぜひお試しあれ。

 

ちなみにこちらのお店は近隣に住んでいるとみられる人たちがテイクアウトでたくさん来ていたのですが、お店の人は大きな鍋からお玉ですくった豆乳をビニール袋にざぶっと入れて口を結んでお客さんに渡していて、豪快だなーと思っていました(笑)

 

そのあとようやくコーヒー屋さんへ。お店はその名も「Best Coffee」

 

コーヒーは確かに美味しかったのですが、私の頭痛には効かず。。この後ホテルに戻って寝ました(笑)

少し寝たらよくなったので昼頃になってしまいましたが出発!

 

とまらないバス

この日は国立故宮博物院に行くことにしました。

ホテルからバスを乗り継いで行ったのですが、バスでアクシデント(笑)

まったく時間通りに来ない台北のバスにはもう慣れっこでしたが、この時は博物館すぐ近くのバス停で降りたくて、降車ボタンも押していたのに、なぜかバスが停まりませんでした(笑)

 

それでもまあ次のバス停で降りて歩けばいっかと思ってたら、なんとそのあとどんどん走り続けて全然停まらず、トンネルを抜けてしまいました~~~。トンネルの後にようやく停まったのですが、トンネルを抜けたということは山を突っ切ってしまったので、歩いて戻ることができません。幸い戻るためのバスはすぐ来たので良かったのですが、なんか面白くて笑ってしまったのでした(笑)

 

ノープラン旅

さて、気を取り直して博物館へ向かいます。途中、至徳園という公園のようなところを通りました。特に何かあるわけではありませんがとても平和で自然を感じられてよかったです。

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こういう鬱蒼としたところを通っていきます

さて、ここまで読んでくださった方はお察しかもしれませんが、私たちは2人とも全くと言っていいほどプランを立てません(笑)まあ今回は特に極端で、旅行前色々慌ただしかったこともあって、台北で何が有名かとか、美味しい食べ物とかについても全然調べてませんでした。

そんなこんなでこの博物館についても全然調べずに行って、入って、説明を読んで、あれっこれって台湾の歴史とかの博物館じゃないんだ、と気づきました(笑)

 

もともと中国にあった博物館の展示品の一部が今この台北故宮博物院にあるということです。勝手に予想していた内容とは違いましたが、色々と興味深いものを見ることができました。

 

規模はとんでもなく大きいので1つ印象に残った展示を挙げるとすると、陶器のセクションが面白かったです。どうやって中国での陶器が変わってきたかを、時代を追って見たり説明を読んだりすることができましたし、単純に食器とかが好きな者としては美しい陶器をたくさん見られたのが良い時間でした。

tea pot

ちなみに、こちらの博物館では、というかその前に行ったお寺とかもそうですが、台北では大体日本語の説明があるのがとても助かりました。ヨーロッパの美術館とか回るとき、英語で説明を読むのが最初は良くてもだんだん疲れるので、台湾ではとてもありがたかったです。

 

長い夕飯のはじまりはじまり

博物館の滞在時間はざーっと見て2時間ぐらい。その時点で16時近くになっていて、私が昼前に寝てた関係もあってお昼ご飯を食べておらず腹ペコでした。博物館の目の前にあった屋台でささっとテイクアウト。お店はたぶん「故宮 台灣古早味大腸包小腸」

 

食べたものはとても不思議だったのですが、無理やり馴染みのある概念に当てはめようとするならば、ホットドッグとおにぎり、かな?

1つはこのお店の名物っぽい感じで、ウインナーが”何か”に挟まれている見た目でした。この”何か”が何なのかわからなくて、普通のホットドッグみたいにパンにも見えないし、なんだろうと思ってたらまさかお米でした(笑)

 

もう一つは、なんか笹の葉みたいなのにくるまれた混ぜご飯で、何が入っていたのかどんな味だったのか覚えていませんが、美味しかったことだけは覚えています!!

 

ちょっとしたおやつを食べ終わったけれど、これはまだまだ序の口。とりあえず腹ペコの応急処置として軽食を食べましたが、この後はちゃんとした晩御飯として小籠包を食べに行くことにしました。

 

適当に調べて向かったのはこちらのお店「蒸的不一様」

確かまだ17時前後だったこともあって他にお客さんは誰もいませんでした。

普通の小籠包と、確かきのこと白菜か何かが入った蒸し餃子みたいなのと、酸辣湯を頼みました。

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蒸し餃子



小籠包美味しすぎて感動。小籠包という食べ物を生み出した人天才すぎるなと思います。あのちっさい皮の中に、うまみが一番凝縮されるスープという形のものを閉じ込めるなんて誰が思いつくんでしょうか(笑)

 

こちらではまあ軽めに食べてまだどっかでなんか食べよう、最終日の夜だし、とか思ってた食いしん坊の私。彼はここでもうちょっと食べたかったのかもですが、さっと切り上げてお散歩に行きました。

 

旅行に行ったときにその土地のスーパーに行くのも楽しみの一つ。たまたま近くにあったスーパーに寄ってみました。彼はスパイスとか調味料とかが大好きなので、スウェーデンと違うのはもちろん、日本のスーパーのラインナップとも微妙に違う台湾のスーパーを興味深そうに観察していました(笑)

お菓子とかは日本のものがたくさん並んでいた気がします

 

日本語ネイティブスピーカーのプライド 

そのあと、私はお土産にお茶を買いたくて、お茶屋さんを探しました。入ったのはこちら「天仁茗茶 林森店」

初日に友達に連れて行ってもらったお茶屋さんの別店舗でした。きっと有名なお茶屋さんなのでしょう。

 

お店に入ると、お店の人がやはり中国語で色々話しかけてきたのですが、もちろんわからず私はいつも通り困惑の表情を浮かべ、彼女も「ああ、台湾人じゃないのね」的な感じになるところまでお決まりの流れ。しかしここで彼がいきなり「She is Japanese」と一言。するといきなりお店の人は「ああ、日本の方ですか」と日本語で話しだし、そのあとすごく流暢な日本語のセールストークが始まったのでした。

 

今回の旅行に来る前に、台北に行ったことある日本人の友達と話したとき、みんな口をそろえて「日本語めっちゃ通じる」「友達同士で行って日本語で喋ってると、お店の人も日本語で話しかけてきてくれる」などと言っていたので少し期待していたものの。私は彼と英語で話しているので、たぶん日本人だとも気づかれず、特に日本語に切り替えられた経験はありませんでした。

 

相手の中国語がわからなくて、向こうもこっちの英語がわからなくてお互い困惑しているとき、もしかしてこの人日本語喋れたりするのかな、とか思うこともありましたが、こっちから「日本語喋れますか」などと聞くのはおこがましいなと。というわけで特に日本語を喋る機会はありませんでした。でもこの話をちょうどこの日の朝彼にしたところだったので、彼は本当なのか試したくなったのかもしれません(笑)

 

彼なんて、お店を出た後で、彼女の日本語は私のより流暢に聞こえた、とかよくわからないことを言っていました、自分は一言もわからないくせに(笑)

まあでも確かに私は喋るの苦手なタイプだし、セールストークなんてなおさら、日本語でもあんなすらすら出てこないのはたぶん事実です。

 

それはそうと、日本語でとても詳しい説明を受けて、色々吟味してお茶を買うことができました。満足。

 

とまらないバス再来

さてそのあと暇になった私たち。まだ何か食べたい私。彼に言うと、「え、まだなんか食べるつもりだったの」と驚きつつも、「じゃあ夜市に行こうよ」と。

そうです、私たちまだ夜市に行っていません。さすがに夜市に行かずに台北を去ることはできません。ということで、有名かつ私たちのホテルにも近い、士林夜市に行くことにしました。

 

早速バスで向かっていたのですが、このバスの道中またハプニング発生。それなりに空いていたバスで私たちは座って喋っていました。するといきなり、とんでもない勢いでバスが急停車。一瞬何が起こったかわからなくて、もう少しで前に投げ出されるところでした。幸い手すりに摑まるのが間に合って無事でしたが。

 

急停車の前に一瞬見えたのは、バイクがいきなりひゅっとバスの前を横切ろうとしたところ。バスはそこでは止まれず、そのあとで急停車しました。轢いてはいない、と思ったのですが、運転手の人はバスを一旦降りて戻って見に行っていました。

 

でもすぐにバスに戻ってきて再発進したので、たぶん大丈夫だったのだと思いますが。。ショッキングな出来事でした。

 

臭豆腐から始まる夜市

そんなこんなで夜市につき、散策開始!おいしそうなものたくさん!ですが私たちが最初に立ち止まったのは臭豆腐です(笑)お店の前のベンチが空いていたので。。

「一派胡塩酵素臭豆腐士林可愛店」

 

噂には聞いていましたがやはり匂いは強烈ですね、はい。私は席を守り、彼が注文しに行ったのですが、なぜかお店の人が他の人には言ってなかったのに、彼にだけ「1個無料であげるから味見してみる?」みたいなこと言ってくれました。試してみたかっただけの私たちには願ったりかなったり。実は1パック8個入っていたので食べきれるかビビっていたのです。1個食べて良い意味でも悪い意味でも満足しました(笑)ちなみに辛いソースをつけることができて、辛いもの好きな私たちはハッピー。

stinky-tofu

「臭」が頭にのっていることも、その字の意味もつゆ知らず、スマイルの彼



そのあともぶらぶらして台北旅3つ目の肉まんを頂きました。

1日1肉まん。やっぱり肉まんは裏切らない。美味しいです。

 

ちなみに、私たちがこの台北旅で食べたかったけど食べられていなかったのが魚のスープ。魚のスープが台湾で有名なのかはわからないのですが、日本とかスウェーデンで中国料理屋さんに行くときには私たちはよく魚のスープを頼むし、前述の友達が作ってくれたお勧めリストにも魚のスープのお店が入っていたので、どこかで試せたら試したいと思っていました。

 

市場の中をうろうろする中で、魚のスープがあるお店があったらいいなーと思うものの、魚のスープを中国語でなんというのかわからない(笑)

それに、優柔不断な私にとっては、夜市みたいなチョイスがありすぎる場所ではほんとうに決められないのです。私の優柔不断さを知っている彼は、もうどこでもいいから入ろう。と(笑)

 

結果こちらに落ち着きました。「金龍焢肉飯」

なぜここにしたのかというと、メニューに書かれていた「魯白菜」に魚という漢字が入っていたから魚のスープなんじゃない?という希望的観測をこめたのでした(笑)

 

まあ、結果全然違くて、白菜の煮物だったのですが、美味しかったので良し。他にも魯肉飯を頼みました。2日目のランチと同じようなラインナップですね。でも2日目の魯肉飯が美味しすぎて、あの店の感動には勝てませんでした。

 

Consumerismが働く永遠祝祭都市

続いて喉が渇いたね、ということで飲み物探し。一応言っておくと、私たち普段はこんな散在しないんですよ(笑)彼なんて特にアンチconsumerism(消費主義:大量生産・大量消費的なコンセプト)って感じで、私の中ではザ・スウェーデン人だなーと良く思うのです。もちろんスウェーデン人にも色んな人がいます(当たり前)。

 

でもここでは私たちも夜市の魔法にかかってしまいました。あちこちで魅力的なものがあって、ちょこまか消費してしまいます。しかもなんなのかよくわからないものに(笑)

彼が飲み物に選んだのは、アボカドミルクでした。

avocado

アボカドミルクのお店をGoogleマップで見つけることができなかったのですが、士林慈諴宮のすぐ近くのお店でした!

このお寺の中に座ってアボカドミルクを飲みました(笑)お寺で飲んでいいの???って感じでしたが、たくさんの人が階段に腰かけて色々食べてましたね。

 

そこの階段から前の通りをぼんやり眺めていたのですが、こんなお祭りみたいなのが日常として存在する場所がある台北ってすごいなと思いました。日常が祝祭、的な。

night-market

アジアンデザートはお嫌い、でも飾りはお好き

その後私はマンゴーが味わえる飲み物を探していたのですが、見つけることができず、その代わりに台湾のデザートをまだ試していないということで豆花を食べました!

彼は日本食とか中華とかタイとか、アジアの料理はとっても好きなのですが、アジアのスイーツはまだ美味しいと思ったことがないとのことで、こちらもあまりお気には召さなかったもよう(笑)

 

なんか餅とか団子とかふにふにした食感なのが好きじゃないんだとか。クレームブリュレとか、グラノーラアイスとかみたいに、ふにふにとかサクサクとか色々な食感が混ざり合ってこそ美味しいのだ、と熱弁しておられました。

まあ実は私もあんまりお餅系好きではないので、あれなのですが、豆花はあったかくて寒い夜には良かったです。

 

まあこれだけ食べられたら大満足ということで、ホテルに帰ります。歩ける距離(30分ほど)なのがありがたい。

この道中でちょっとした買い物をしました。

 

彼はこの日本+台湾旅行で、お土産として何か家用の飾りがほしいということでした。例えば日本の居酒屋にあるような赤提灯とかを買って、スウェーデンのアパートに飾ってみようかな、などと。私と知り合う前は日本の知識ゼロだったのにいきなりアジア好き外国人みたいなこと言ってるの笑う。

 

台湾ではちょうどこの時彼らのお正月前だったこともあって、漢字4文字とかが書かれた赤い幕?みたいなものをよく目にしたので、彼はじゃあそれを買おうかなと思ったみたいです。

 

そしてたまたま通りかかったお店(たぶん「振芳文具印刷店 只有黒白列印但有彩色印刷」)で、こうした幕がたくさん売られているのを目にして1つ買うことにしました。

買ったのは「恭喜 发财」

意味は「金運が上がりますように、お金持ちになれますように」みたいな感じらしくて、面白いからこれにしました。もうアンチconsumerismではいられません。

red

橋建設希望

そしてそのあと私たちはホテルに帰るために川を渡らなければなりませんでした。しかし、どうしたものか歩行者用の橋を見つけられず、というかたぶんそんなものは存在せず、車がすんごい勢いでびゅんびゅん走る高速道路みたいな橋の、端っこのほっそい歩道を歩かなければなりませんでした。

 

私はびびり散らかして、ありもしないと薄々わかっていつつも歩行者用の橋を探すと言い張り、彼はそんなのないじゃん、早く渡ろうよと言い、うっすら喧嘩みたいになりましたが、最終的に私も腹をくくって渡りました。もういや。なんで歩行者用の橋一本ぐらいかけてくれないの。

 

まあそんなこんな言いながら無事生還し、台北3日目は終わったのでした。

次回、最終日です。

台湾2日目 コンビニでの異文化体験から始まる1日

  1. コンビニ探検から始まる1日
  2. コーヒー屋さん
  3. 印象的なエリア
  4. お寺巡りへ
  5. 絶品ルーローハン
  6. 長い散歩
  7. 龍山寺前
  8. 信仰心
  9. 1日の終わりに牛肉麺

コンビニ探検から始まる1日

こんにちは。今回は台湾旅2日目について綴っていきたいと思います。

 

朝一番、私が携帯の充電器を持ってくるの忘れた、ということで徒歩5分のファミリーマートに行ったのですが、そこでも異文化体験でした。入った瞬間に香る台湾。日本のコンビニは日本人としては無臭だと思っているのですが、ここではもういきなり台湾料理!って感じの香りがしました。パックされてるご飯系も台湾料理だし、日本でいうおでんとか揚げ物みたいな立ち位置に置かれているモノたちも何なのかよくわからない台湾料理。実は日本のコンビニも日本!って匂いしてるのかな?(笑)

 

日本に来てから2週間、日本のコンビニのおにぎりのおいしさと安さに感銘を受けている彼(スウェーデン出身)は、台湾のコンビニでもおにぎりを買ってみたいとのことで1つ購入。何味だったか覚えてないのですが、とにかくわさびがめちゃくちゃきつくて、これはそこまで美味しくありませんでした(笑)

 

コーヒー屋さん

続いてコーヒー屋さんを目指します。コーヒーがないと1日が始まらず頭痛に苛まれるタイプの私たち。(スウェーデンを始めとする北欧はコーヒーの消費量が多いことで知られています)

前の日に台湾人の友達から、台湾風朝ごはんをトライするのはマスト!と言われていたにも関わらず、とりあえず洋風のコーヒーショップを探します。

訪れたのはこちら。「maxlin coffee 麦斯林咖啡」

台湾は全体的に、日本と比べてかなり物価は安い印象だったのですが、コーヒーだけはどこもそんなに安くありませんでした(場所による?)。

 

印象的なエリア

このコーヒー屋さんとホテルの間のエリアがとてもとても印象的でした。台北が東京と似ているとか言ったのは誰だ!って感じ(笑)

とにかく雑多でありとあらゆるお店が軒を連ねていて、活気がすごい。例えばお肉屋さんとかもよくわからない腸とか肝臓みたいなのがそのまま軒先に吊り下げられていたり、カットされた豚の頭みたいなのがいきなり現れたり。ご飯屋さんも軒先で鉄板やらおっきい鍋やらで何かをジュージュー、ぐつぐつ作っていて、美味しそうすぎます。

 

私たちは匂いにつられて入った店で、にらのような味の野菜と、細い春雨みたいなのが入ったパン?を食べました。味付けは上手く言い表せませんが醤油とごま油って感じ?調理場面を見てみるとたっぷりの油でほぼ揚げ焼きみたいにされていたこともあり、カリッカリで食感も味も私はとっても好みでした。

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立ち寄ったのはこちら「味鼎早点(手工蛋餅、韮菜盒)」

ちなみにこのあたりはあまり観光客はいなかった印象。日本人とか韓国人なら見た目でそんなにわからないのかもしれませんが、それでも日本語や韓国語はほぼ聞いていない気がします。西洋人風の人は全く見かけませんでした。

 

そのあとは私が持ってくるのを忘れたコンタクト洗浄液を買いにドラッグストアへ(忘れ物が多い)。内装とか商品の配置のされ方とかは日本と似ているなという印象で、商品も結構日本製が多かった記憶があります。

 

お寺巡りへ

さて、朝ごはんも食べて(ファミマのおにぎり、コーヒー、ニラパンを合わせて朝ごはんになりました)、必要なものも調達したところでようやく観光開始!

 

お寺巡りをしようということで、2つのお寺を目指すことにしました。まず向かったのは、大龍峒保安宮

 

台湾のお寺はとにかくカラフルかつ、龍の装飾がとっても多い。

dragon

そしてシンプルにさりげなく建っている日本のお寺とは違って、どしっと豪華に圧倒させるような佇まいだと思いました。

 

すぐ隣にあった、臺北孔子廟も訪れました。

孔子を模した謎のキャラクターみたいなのがいっぱいいた(笑)

どっしりしていて豪華な外見の台湾のお寺ですが、中はとっても静寂で心を落ち着かせてくれます。

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絶品ルーローハン

しばらく歩いてお腹もすいてきたところでお昼ご飯。行ったお店は「紅昌吉猪血湯」です。

前の日に会った台湾人の友達が、私たちのためだけにおすすめの場所をまとめたGoogleマップを作ってくれて、このお店はその中の1つでした。注文はメニューが書かれた紙みたいなものを渡されて、席でどれをいくつ欲しいかを自分で記入してからレジに持っていくスタイル。中国語がわからない私たちでも翻訳機能を駆使して頑張る余裕がありました(笑)

 

私たちが注文したのは、全部で4品。魯肉飯(日本でも有名なルーローハン)と、この店の名物らしき、豚血湯と呼ばれる豚の血スープ?と、白菜の煮物みたいなの(たぶん魯白菜?)と、豆腐の皮の炒め物みたいなの(たぶん魯豆皮)。メニューの名前が合ってるかは不確かです(笑)あとは、缶に入ってるお茶みたいなのも頼んだのですが、めちゃめちゃ甘かった。台湾ではレストランなどで出てくるお茶は全部甘くて砂糖が入っていました。

ルーローハン

結論からいうと全部とっても美味しかったです!!!豚血湯をのぞいて(笑)

彼は基本お肉食べない主義で、旅行とか異文化の食べ物を体験したいときだけちょっと食べることもある、って感じです。だからもちろん生臭いのとか全然得意じゃないし、私もレバーとか苦手なタイプ。でも一般的に考えるとこれはそんなに生臭かったわけじゃなくて、単純に私たちの好みではなかっただけだと思います。人気メニューみたいなので試してみるのはあり!

 

私たちの推しは魯肉飯!とても細かにカットされたお肉は、幸せで顔がほころぶぐらいほろほろでくちどけが良い。またその何とも言えない奥深くて豊かなフレーバーがたまりませんでした。

 

長い散歩

そのあとは、龍山寺を目指してひたすら南下。途中、観光客もたくさんいる賑やかな市場の通りのようなところに出て、色々なスパイスや、干した海鮮、干した果物、お茶など面白そうなものがたくさん売られていました。

market

そしてここで今回2回目の肉まんタイム。前日の最初の肉まんで心を奪われた私たちは、もくもくと湯気が出ている肉まんを見ると買わずにはいられなくなってしまいました(笑)そして、今回も台北の肉まんは期待を裏切らず。私たちは道のわきでホカホカの肉まんにかぶりついたのでした。

 

続いて、台北には川が流れているのですが、水辺を散歩するのが好きな彼の提案で川沿いを歩いてみることに。水はあまり綺麗ではなく、死んだ魚などが浮いていたりしてグロテスクではありましたが、川沿いの散歩道自体はお花が咲いていたり、テニスコートがあったりしてなかなか良い感じでした。

dead fish
flower
濁った水とお花

あと、台北の街をずっと歩いていると、そんなに珍しくない確率で崩れそうな建物とか壁や窓が壊れかけている建物を見ました。

building

廃墟にロマンを感じる系男子の彼は興味津々。スウェーデンやドイツなどでは、もっと大規模でもっと派手に崩れている元工場や元学校の侵入に付き合わされたこともありますが、私はさっぱりロマンも理解できないし怖いしなんか危なそうだからそれ以来廃墟巡りは拒否です(笑)

 

龍山寺前のひととき

そんなこんなで1時間ぐらい歩いたでしょうか。目的地の龍山寺に近づいてきました。龍山寺にたどり着く直前には、地面にありとあらゆるものが並べて売られているとてもカオスな通りがありました。売られているものは本当に雑多で、ポルノなんかもありました(笑)

 

龍山寺の目の前には噴水がある大きな広場があって、私たちは噴水の前に座って一休み。道中で買ったドーナツのようなものと揚げゴマだんご?をおやつに頂きます。台湾旅の間はずっと食べてます(笑)

広場で日本語の歌を歌っている路上ミュージシャンの方がいるなーと思ってたら、まさか日本人でした。日本人の観光客と思われる方と日本語で話していたので。

 

信仰心

さて、いよいよ龍山寺へ。あまり調べずに行ってしまったのですが、人の多さと、その荘厳さからとても格式あるお寺であることを再確認。

見た目や歴史などは調べたら出てくると思うので、私が行って感じた台湾人の信仰心についてを記録したいと思います。もちろんたった3泊だけの滞在を通しての感想なのでそれはご了承を。

 

全体的に、台湾人は日本人に比べて宗教への信仰が強いのではないかな、と感じました。例えばお寺に置かれるお供え物の量などもそうだし、参拝の仕方などもそうです。日本だと、もちろん様々な人がいますが、多数派はなんとなく来てメインの建物の前で少しお願い事をして去る、といった感じですが、こちらのお寺では何分も何十分もそこに居続けてお経を唱えている人が大勢いました。お経が書かれていると思われる本を持っている人も大勢いたし、彼らの表情もとても真剣で、しきたりだから、習慣だから、といった風情ではないように私には感じられました。

 

こちらのお寺で唱えられていたお経は、リズム感がよくて、とても大勢の人が唱えていたこともあってまさに合唱でした。

 

1日の終わりに牛肉麺

お寺を出た後は、一息つくためにお茶を飲む場所などを探していたのですが、見つけられず、トイレを探したりもして右往左往。日本ではすぐにトイレが見つかるありがたみを感じますね。そんな中で見つけた提灯が素敵だった通りが下の写真です。1時間ぐらいぶらぶらして晩御飯を食べることにしました。

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最初は初日に会った友達のお勧めリストに入っていた「天天利美食坊」に行こうと思っていたのですが、すごい行列で諦め、適当に見つけたところに入りました。

 

またしても記憶を頼りにGoogleマップで探してみたところ、おそらくこちらです

「建宏牛肉麵」

 

牛肉麺と餃子、小皿を2つ頼みました。小皿1つは普通にきゅうりの漬物を頼んだのですが、もう1つはなかなか強烈なものを頼んでしまいました(笑)黒い卵と豆腐です。

beef

奥に見える黒い卵

こちらの黒い卵、とても食べ物とは思えない匂いがしました。排泄物のような匂い.。

No offense.

 

でも味は普通でした(笑)彼は、牛肉麺のスープと一緒に食べたらめっちゃ美味しいと言っていましたが、私は同意しかねます。

ちなみに台湾で有名な臭豆腐も次の日試したのですが、臭豆腐よりこの黒い卵の方が全然臭かったです(笑)

 

こんな感じで私たちの台北旅2日目は終わりました:)3日目に続きます。