こんにちは、今回はスウェーデン 留学の魅力をお伝えしたいと思います。まだまだマイナーなスウェーデン 留学。最近少しずつデンマーク のフォルケホイスコーレ留学に注目が集まっているようですが、それ以外の情報はそこまで見かけず。。。
ということで、今回は穴場?なスウェーデン 留学の魅力を、学部時代に1年のスウェーデン 交換留学を経験し、現在はスウェーデン の大学院に正規留学生として在籍している体験を生かして、たっぷりお伝えしていきます。また、最近Youtube も始めたのでぜひチェックしてみてください!
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スウェーデン基本情報
語学力の向上
なんで英語を話せるようになりたいのか 非英語圏の魅力
「ヨーロッパにいる」ということ ①旅行がしやすい
「ヨーロッパにいる」ということ ②言語を超えた文化の壁
「ヨーロッパにいる」ということ ③世界史の記憶
日本と全然違う価値観に出会える ①スローライフ
日本と全然違う価値観に出会える ②環境意識
日本と全然違う価値観に出会える ③ジェンダー観
マイナーな国だからこその日本での楽しみ
単純に暮らしやすい
おわりに
初めに、スウェーデン の基本情報を本当に簡単にご紹介します。スウェーデン はヨーロッパの北部に位置する縦に長い国で、良くノルウェー 、デンマーク 、フィンランド 、アイスランド などと合わせて北欧と呼ばれます。森と湖の国として知られ、豊かな自然とその自然に根差したスローなライフスタイル、家具などが近年日本でも人気です。
人口は約1000万人で、東京都よりも少し少ないぐらいです。公用語 はスウェーデン 語ですが、国民の大部分が流暢な英語を話します。首都はストックホルム で、毎年ノーベル賞 の授賞式が行われることで知られています。
日本ではジェンダー 平等やサステナビリティ 先進国、高福祉国家 などとして有名です。実際に教育は幼稚園から大学院などの高等教育まで全て無料で国民に対して提供されています。IKEA 、Volvo 、H&M 、Spotify など世界的に有名な大企業も多く、人口あたりのユニコーン 企業数はシリコンバレー に次いで世界2位というイノベーション 先進国でもあります。
そんなスウェーデン に留学することの魅力を今回の記事ではたっぷりご紹介するのですが、大きく分けると以下の3つに集約されると思います。
「語学力」の向上
ヨーロッパにいることの利点
日本と真逆の価値観に触れられる
それでは、それぞれの魅力を詳しく解説していきます。
語学力の向上
スウェーデン 留学をすると、語学力が向上します。何語のことだろう?と思われた方がいるかもしれませんが、「基本的には」ここでは英語の話をしています。授業は英語で行われるものを選んで取ることになるので、授業を通して英語力が上がるのはもちろんです。しかしそれに加え、スウェーデン は英語圏 でない国の中でトップクラスに英語力が高い国として知られていて、お店などでは皆さん流暢な英語で話しかけてくれます。つまり、英語圏 でないとはいえ、授業外でも英語を聞いて話す機会はたくさんあるのです。それにスウェーデン 人の英語は癖がないうえにネイティブほど早くはないので、英語を練習したい方にはぴったりなのではないかと個人的には思っています。
という感じでスウェーデン 留学の魅力の一つは「英語力」が向上することです。ただ見出しに「語学力」と書いたのには、ちゃんと理由があるのも事実です。どういうことかというと、ここでいう英語力の向上とは、アメリ カ人のように話せるようになる、という意味ではないからです。
結論から言うと、私はスウェーデン 留学を通して英語力が上がりました。TOEFL は62点だったのが104点になりました。でも別に英語ネイティブの使うスラング をいっぱい知って話すようにはなってなくて、その代わり色んな人の色んな英語を知りながら国際的に通用する英語を身につけることができました。
少し遡ってお話しますが、私は大学2年生のときに交換留学の行き先を決める際、絶対に行きたい国などは特にありませんでした。ただやはり留学に行くからには英語を話せるようになりたいとは普通に思っていたので、必然的にアメリ カやイギリスなどの英語圏 を最初に見ていたという感じです。
私の考え方としては、「英語を話せるようになりたい」→「英語圏 に行きたい」でした。この考え方はある意味全うだし、純粋に英語力のみを上げたいならそうするべきだと思います。
なんで英語を話せるようになりたいのか 非英語圏 の魅力
ただ、私が結局色々あってスウェーデン に行って帰ってきて思ったことは、私ははたして「英語を話せるようになりたかったのか」それとも「英語を使って色んな世界を知りたかったのか」どちらだったのだろうということです。結論からいうと私の場合は後者だったし、それがスウェーデン に行って良かったと思う理由です。
スウェーデン では、もちろん基本的な英語力は底上げされたうえで、「色々な人と英語を使って話す能力」を得られたと思っています。
「色んな人と英語を使って話す能力」というのは色んな国から来た色んな訛りを持つ人々の英語を理解し、こちらも英語ネイティブじゃない人たちに伝わるように話す力。結果的にこれから将来、ビジネスの場であろうと旅行の場であろうと、英語を使う場面の大半はネイティブじゃない人と話すことになると思うのです。だからネイティブが使うスラング を理解して使えるようになることよりも、色んな人の癖を知って、みんながわかる英語を使えるようになることが大事かなと個人的には思っています。もちろん基本的な文法が正確なのは前提の上です。国民が英語ネイティブでないスウェーデン のような国では、留学生も含めみんなの中で、ネイティブの英語が「絶対」という価値観なしに色んな人の英語が対等に扱われていたと感じました。
「ヨーロッパにいる」ということ ①旅行がしやすい
スウェーデン 留学の魅力2つ目は「ヨーロッパにいる」ことです。これはスウェーデン 留学の魅力というよりは、アメリ カかヨーロッパかと比較されがちな文脈においてヨーロッパ留学全般の魅力として語ることができるかと思います。ざっくりとしすぎていて、分解すると何個もの要素に分かれるのですが、簡単なことからいうとまずは旅行がしやすいです(笑)私がいたルンドはコペンハーゲン というヨーロッパのハブ空港 に電車で40分という好立地もあって特に旅行は簡単でした。
ヨーロッパ間の移動の航空券は、最低3ヶ月以上前など早めにとること、格安航空を使うこと、手荷物のみでバックパッカー になること、などいくつかのポイントを押さえれば安くて片道3000円ほどから可能です。飛行機が高ければ時間をかけてでもバスや電車での移動も可能ですし、宿も安いホステルなどを取れば結構安くあちこち旅行することができます。
私自身、交換留学の1年間でヨーロッパ13カ国に旅行に行きました。特に印象に残っているのはトルコのイスタンブール 、チェコ のプラハ 、ポルトガル のリスボン ・ポルト などです。若いときにあちこち行けるというのは、本当に恵まれているし誰にでもできることではないけれど、ここでは書ききれないほどの体験ができたと思っています。
観光で得たものももちろんありますが、いかに旅行プランを組み立てるか、絶対に起きるトラブルにどう対応するかなどの力が本当に養われたと思います。旅行のトラブルエピソードについては尽きないのでまたの機会に(笑)
「ヨーロッパにいる」ということ ②言語を超えた文化の壁
外国に行くとどこであっても、日本にいるときと比べればマイノリティであることは事実です。ただスウェーデン は、人気の留学先であるアメリ カやイギリス、オーストラリアなどに比べてアジア人が少ないということ、そしてそれに加えて「ヨーロッパ人」という壁が立ちはだかることになります。こういうとなんだか差別発言のような自ら壁を作っているような印象があるのですが、それも事実なのはわかった上で、あえて率直な意見を書いてみたいと思います。
まず、どの国でも留学に行くと現地学生よりも、留学生コミュニティと良く関わるようになるかなと思います。もちろんその中には留学生と関わりたい現地学生もいたりするけど、コミュニティの中でのマジョリティは留学生、つまり外国人です。ただ、スウェーデン での自身の体験を振り返ると、留学生コミュニティの中でみんな等しく「外国人」なはずなんだけど、その中で更にマジョリティとマイノリティがいたことが思い出されます。マジョリティはいわゆる「ヨーロッパ人」で、そのほかとして英語圏 の北米やオセアニア 出身の人とか、南米、アフリカ、アジア、中東など色々な場所出身の人がいるわけです。
やはりスウェーデン はヨーロッパに位置する国なので必然的にヨーロッパ人が多くなります。そしてヨーロッパ人はみんな出身国は違って母国語も違うのになぜかヨーロッパ人でかたまります。最初は、自分は英語が下手だから、日本人やアジア人は英語に苦手意識を持っているから、英語が比較的流暢なマジョリティのヨーロッパ人とあまり交われないのかと思っていました。
でも英語が上手くなっても、さらには帰国子女で英語がペラペラな人でも、ヨーロッパ人よりも中国や台湾、韓国人などアジア系の留学生と仲良くなりやすいことに気づきます。さらに言うと、例えばアメリ カ人は言語面ではなんの問題もないはずだけど、マジョリティのヨーロッパ人とそこまで交わらずアメリ カ人同士で固まっていることも見えてきます。
ここで気づくのが、言語の壁を越えた文化の壁です。特にヨーロッパはシェンゲン協定 もあってヨーロッパ間の人の移動はかなり活発です。さらに、EU という地域協定の枠組みがあることから、スウェーデン 人、フランス人、ドイツ人といった国ごとのアイデンティティ だけではなく、ヨーロッパ人やEU 市民、としてのアイデンティティ を持っている人も少なくありません。
また、北米やオセアニア と比べるとヨーロッパはアジア人が少ない地域で、外国人というマイノリティの中でもアジア人は最もマイノリティな部類だとおもいます。例えばニュージーランド のオークランド に留学していた日本人の友達は、アジア系の見た目の人はもはやマイノリティとは呼べないぐらい多いから、街中でも自分たちの見た目だけで浮くことはなかった、と言っていました。
そんな「ヨーロッパ」と「その他」といった文化の壁が立ちはだかって、マイノリティになる経験をすることは辛くもありますが、日本で日本人として生きていると思いをはせることもない誰かの気持ちに、少しだけでも寄り添うことができるようになるかもしれません。
「ヨーロッパにいる」ということ ③世界史の記憶
世界史選択のみなさんにはヨーロッパ留学がおすすめです!(笑)
ヨーロッパ中を旅行するたびに、高校生のときに世界史の教科書で見ていていつか実際に行ってみたいと夢見ていた場所に行くことができます。
私はスペインのグラナダ にある「アルハンブラ宮殿 」に行った時、スペインのマドリード でピカソ の絵画「ゲルニカ 」を見た時、トルコのイスタンブール で「ハギアソフィア」を見た時に、また夢が1つ叶ったと思いました。
ハギア・ソフィア
また、もう1つヨーロッパにいて触れる機会が多かったのはユダヤ 人の歴史です。日本でももちろんユダヤ 人の迫害の歴史は学校で学びますが、日本にいるとどこか遠い世界で起こったことだなという認識があるのも事実です。
しかしヨーロッパにいると、色々な場面でそのトピックを考える機会が多いなと漠然と感じました。授業でもユダヤ 人の迫害の話題が良く取り扱われたり、街中でもそれに関係するモニュメントを見かけたりなど。もちろん、ユダヤ 人は現在もヨーロッパに多く住んでいるので、シナゴーグ を見たりユダヤ教 の服装をしている人を見かけたりなど、迫害の歴史に限らずそもそものユダヤ 人やその宗教と文化への馴染み具合もヨーロッパでは近いと感じます。
例えば、東欧では大戦中に多くのユダヤ 人が犠牲になりましたが、ハンガリー のブダペスト に旅行した時には下の写真のオブジェを目にしました。街の中心を流れるドナウ川 の川岸にあったもので、犠牲になったユダヤ 人たちの脱がされた靴を表しているそうです。
スウェーデン で出会った非ヨーロッパ人の留学生の多くは、留学中にポーランド のアウシュビッツ を訪れていました。私も訪れました。ポーランド のクラクフ 近郊にあります。
また、留学中に履修していた 「The Religious Impact of Migration in Sweden」(スウェーデン における移民による宗教的影響)という授業でも、スウェーデン でのユダヤ 人移民に関する授業がありました。スウェーデン は第二次大戦中に中立国だったということもあって、大戦中にスウェーデン 国内で犠牲になったユダヤ 人はほぼいないし、戦前と戦後を比べて国内のユダヤ 人の数が減っていない数少ない国だと学びました。それでも歴史的にユダヤ 人への差別はもちろん存在していたし、戦争初期は海外からのユダヤ 人の入国を拒否していたこともありました。
授業の一環として、留学していた街ルンドの隣町マルメへ、シナゴーグ の見学に行きました。かなり中心部にあることに加え、あまり隠された佇まいではなく堂々と建っている珍しいシナゴーグ なんだよと、案内してくれた人が言っていたのを覚えています。
また、スウェーデン にある北欧最大の教会ウプサラ大聖堂に、ヨーロッパでのユダヤ 人差別の象徴的なものが残されているということも学びました。詳しくは下の記事をご覧ください。
fika.hateblo.jp
日本と全然違う価値観に出会える ①スローライフ
さて、スウェーデン 留学の3つ目のポイントは、日本と結構真逆な価値観に出会えることです。その1つ目がスローライフ 。みなさんがスウェーデン に対してそもそもどんなイメージを持っているのかがわかりませんが、スウェーデン や北欧といえばなんとなくスローライフ のイメージがあるかもしれません。
ちなみに私は東京出身なので、井の中の蛙 と言いますか、あまり東京以外の日本のことを知りません。ただ、私が20年ほど東京で暮らしてずっと感じていたのは、とにかく次から次へと予定が降ってくるということです。
小学生のときだって、学校が終わったら習い事、塾。中高生のときは週6日部活。大学生になったらバイト、サークル、などなど。友達と遊ぼうと思って誘っても、空いているのは1ヶ月後とかいうのもざらだし、みんながそれだけ忙しいから自分も暇なのが虚しくなってきて、バイトとか諸々の予定を詰めて忙しくしようとしてしまいます。
でもスウェーデン での留学中に感じたのは、友達を当日にいきなり誘うのも結構ありだし、基本あんまりみんな予定を詰めていないということです。スウェーデン では学生に対しての国からの手当てが充実しているのでバイトをしている人が少ないというのは、価値観というよりは制度的な違いですが、日本と違ってスウェーデン ではサークル活動もそこまで活発ではありません。そもそも授業時間も、週に2時間の授業が3コマのみ等かなり少なく、自分でどのように勉強を組み立てるのかが重視されています。
さらに、日本と大きく違うなと感じたのが、「手作りの文化」です。外食よりも、日常的に自炊をしたり、パンを手作りしたりする人が日本と比べると多いなというのが感覚的なところです。レストランを始めとして、お店が閉まる時間も16-18時ごろなどかなり早めです。食事に限らず、DIY の文化が根付いていたり、おうち時間や自然での時間を楽しむ文化が強かったりなど、なんでも外注サービスに頼るよりも自分たちでやる、という意識が色々な面で強いように思います。
これらは、ワークライフバランス がしっかり確保されていて生活に余裕があるからこそできることだと思います。日本はコンビニ飯や充実したサービスの数々、大量の娯楽などとても便利ですが、逆にいうと働きすぎて自炊や自分たちで生活を工夫する時間や心のゆとりがない結果のような気もしています。
余談ですが、スウェーデン には自然享受権という、誰もが自然を自由に享受できるようにするための権利が定められており、土地の所有権に関わらず自然に生えている花やきのこ、ベリーなどを採ったり、テントを張って滞在したりしても良いことが知られています。スウェーデン の森できのこ狩りをした時の様子をYoutube にアップロードしたのでよければご覧ください!
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日本と全然違う価値観に出会える ②環境意識
スウェーデン や北欧といえば環境大国のイメージがある方も多いかもしれません。私もスウェーデン に留学に来る前はSDGs が進んでる、という漠然としたイメージはありましたが、実際何が進んでいるのかは全然知りませんでした。
来てみて感じたことをざっと上げると、ビニールの袋はほぼ見ない、ゴミの分別が徹底している、ベジタリアン ・ビーガンの人がたくさんいる、などでしょうか。日本のコンビニなどでもらうようなプラスチックの袋を持っている人はまず見かけません。基本的にエコバッグを持っている人がほとんどです。
そして、個人的に一番感動したのはゴミの分別に対するスウェーデン 人の意識です。スウェーデン では以下の写真のようなゴミ捨て場が街の至る所にあります。個人的に、なんかいわゆるゴミ置き場とはちょっと違って可愛くていいなと思っています(笑)
この分別が結構細かく分かれていて、紙類、プラスチック、メタル製品、透明のガラス、色付きのガラス、缶、生もの、など。そしてそれぞれのコンテナには、それぞれのゴミの例の写真が載っています。透明のガラスってこういうやつだよ、みたいな。
そして、私が知り合う20代とかのスウェーデン 人と話していると、みんなこの分別を守るのが当たり前だと考えています。逆に留学生しか住んでいない学生寮 とかだと、分別を全くせずに捨てているところも結構あって、そこにスウェーデン 人学生が遊びに来るとかなりショックを受けています。どのように彼らの分別への高い意識が生まれているのかは引き続き調査中です(笑)
そして次に、リサイクルを推進するシステムとして、パントと呼ばれるものがあります。プラスチックや缶に入った飲み物を買った際、良く注目してみるとパッケージにマークがついています。これをスーパーの入り口などにある機械に持っていくと、1パントなら1kr、2パントなら2krの商品券と交換できるのです。
これは2krと交換可能
また、日本から来た時の大きな文化の違いで驚いたのは、ベジタリアン やビーガンの人が多いこと。印象的で今でも覚えているのですが、3年前に交換留学生としてスウェーデン に来てすぐの頃、今の彼とメッセージのやり取りをしていました。晩御飯に何食べたー?みたいな話をしていて、彼が「僕は適当に冷蔵庫にあった野菜とかをいためて食べたよー、ちなみに僕はベジタリアン なんだ」と送ってきました。
その時に一瞬固まって、あ、私外国に来たんだ、と実感しました(笑)日本にいた時はもちろんベジタリアン が何かは知ってたし、言葉を聞いたことはあったけどベジタリアン という物に関して思考をめぐらせたことは1回もなく、ベジタリアン に出会ったこともありませんでした。
でも彼との出会いから始まり、スウェーデン に初めて来た3年前から今に至るまで、ベジタリアン ・ビーガンの人には数えきれないほど会ってきました。カフェやレストランでもベジタリアン ・ビーガンメニューは絶対に用意があるし、スーパーなどでも大き目のベジタリアン ・ビーガンセクションがあります。これも環境大国スウェーデン の一面であると感じています。
日本と全然違う価値観に出会える ③ジェンダー 観
さて、日本と違う価値観の最後はジェンダー に関する価値観です。スウェーデン に限らず北欧というと、ジェンダー 平等が進んでいるというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。私もそのイメージを実際に行く前から持っていたのですが、スウェーデン に行って、ほんとうのジェンダー 格差が少ないってこういうことか、とはっとさせられた瞬間がたくさんありました。
日本にいた時から、スウェーデン は女性の政治家割合が多いとか、企業での女性の管理職割合が多いとか、育休制度が整っているとかの「事実」は知っていました。ただ、スウェーデン に実際に来て感じたのは日常の本当に細かい場面での「意識」の違いです。例えばデートの場面を想定すると、男女で食事に行って男性が奢るということはあまりありませんし、女性を奥に座らせる、とか重い荷物を持ってあげる、とかもあまりありません。もちろん個人差はあります。ただ、一般的にレディファーストの文化とか、女性を守ってあげるものとして扱う文化は本当に薄いです。逆に荷物持とうか、なんて言おうものなら、私を荷物も持てないか弱いやつだって言ってんのかと怒られる気がします。
街中でお父さんがベビーカーを押しているのを見かけるのは普通ですし、共働き家庭がほとんどです。大学院のクラスメイトが日本に旅行した時に、電車で大泣きしている3人の子ども連れの家族がいて、お母さんが1人で子どもたちの世話をし、お父さんが隣で座ってスマホ を見ている、という光景を見てショックを受けたと言っていました。もちろんスウェーデン でこういった状況が絶対に起こらないわけでもないし、日本でも両親ともに平等に育児をしている家庭は山ほど存在すると思いますが、一例としてご紹介しました。
なんというか、スウェーデン のジェンダー 観は、男性と女性が平等、というよりかは、みんなが男性とか女性とか気にしてない(少なくとも公の場では)というのが、より近い気がします。男性として手に入るものが女性としても手に入るものになったから平等、というよりかは、あなたが男性なのか女性なのかは、何かを手に入れようとするときに気にされていない、ということです。例えばトイレが男女一緒とか、大学の寮も男女一緒とか、そもそもあなたの性別が何なのかは気にされていません。
またデートの話で恐縮ですが、スウェーデン はマッチングアプリ がとても盛んです。積極的に使ってるかどうかは置いておいて、みんな大体アカウントは持ってるっていう感じ。それもなぜなのか考えてみたのですが、日常の学校や会社などで周りにいる人のことを性別を通して見る傾向が少ないからなのではないかというのが私の勝手な考察です(笑)周りの人を女性だ、とか男性だ、とか自分の恋愛対象の性だと認識して見なかったら、恋愛は生まれにくいですよねきっと。だからこそ、アプリという確実に恋愛が目的のフィールドであり、相手を恋愛対象の性として見れる場所で恋愛しようとするのかもしれません。
1つ断っておきますが、スウェーデン にももちろんジェンダー 差別は存在していて、完全平等ではありません。ただ、日本と比べるとかなり進んでいると感じる場面も多いので、ご紹介してみました。そもそも、私の感覚的にスウェーデン はジェンダー に限らず、色々な面で社会に存在するヒエラルキー が少ない国だと感じます。親と子供とか、教師と学生とか、お客さんと店員さんとか、関係性がフラットに近いなと思っていて、私がスウェーデン を好きな理由の大きな一つです。他にも、ジェンダー と関連して、スウェーデン の同性カップル 事情、性教育 、ルッキズム への考え方についてもまたいつかお話してみたいなと思います。
マイナーな国だからこその日本での楽しみ
さて、少し角度を変えた魅力も紹介してみると、留学を終えて日本に帰ってきたあとのことが思い起こされました。1つは、マイナーな国だからこそ周りの人に興味を持ってもらいやすいというのが挙げられます。例えばスウェーデン に留学してたんだよね、というだけで友達とか親戚とかに、へ―どんな国?と興味を持ってもらえて、話題が広がることも。特にスウェーデン や北欧は「おしゃれな国」とか「高福祉で幸せの国」など日本でもいいイメージがある国なので興味を持ってもらいやすいです。
就活でも、スウェーデン に留学していました、というと面接などで興味を持ってくれる方もたくさんいます。実際、私は大学院に行くかどうかまだ決めていなかったときに就活をしていたのですが、スウェーデン 留学に興味を持ってくれる企業もそうでもない企業もある中、最終的に内定をもらった企業は2社とも、面接でスウェーデン 留学に興味を持ってくれてその話で盛り上がった企業でした。たまたまかもしれませんが、スウェーデン 留学という個性が際立つことで、より自分にあったものや環境を見つけやすくなる、自然と自分と合うコミュニティに引き寄せられていく、というのは就活に限らずあることかもしれません。
少し似た話として、留学から帰ってきたあとに日本でスウェーデン 関連のコミュニティに属したり活動したりするのもとても楽しかったです。具体的には、スウェーデン の魅力を伝える学生団体に所属したり、東京にあるスウェーデン 語教室に通ったり、スウェーデン 関連のカフェや大使館主催のイベントに訪れたりなど。そして不思議なことに、というかやはり若干マイナーな国だからか、どこに行っても同じ人と出会ったりすることも多く、コミュニティの小ささとその緊密さがより深くコミュニティに関わることを容易にしてくれます。さらに、小さなコミュニティだからこそ仲も深まりやすく、同じスウェーデン loverとして熱意を共有できます(笑)
単純に暮らしやすい
最後に、普通は最初に書きそうなことを書いていなかったなと思い、付け加えておきたいと思います(笑)スウェーデン は日本人の方にとって、とても暮らしやすい国だと思います。
暮らしやすいというのはどういうことかというと、まず第一に電気や水道、その他諸々のインフラが整っています。日本で暮らしていると当たり前に思うかもしれませんが、ヨーロッパでは先進国であっても、留学先でお湯が出なくなったとかエレベーターがないとか色々不便を感じるというのはよく聞く話です。
ただスウェーデン ではそういったトラブルはほとんどなく(駅のエス カレーターは良く止まってますが)、水道水も飲めますし、道とかも綺麗だし、基本的に日本で皆さんが慣れている生活レベルと同じ感じで暮らすことができると思います。
特にデジタル化に関してはスウェーデン はかなり進んでいるので、その辺は日本よりも便利なところも多いかもしれません。基本現金は一切使わず全てカード払いですし、公共交通機関 の利用も、経路検索から切符を買うのまで基本的に1つのアプリで完結させることができます。
また第二に、治安が良いです。と少なくとも私は思っています。近年スウェーデン は急激に治安が悪化しているとか色々言われていますが、普通に暮らしている分には特に問題ないというのが正直な肌感覚です。夜遅くに1人で歩いていても特に問題はないと思います。
もちろん私はストックホルム や都市部に住んでいるわけではないので、都市部と地方での違いについてはわかりきっているわけではありませんが、ストックホルム やヨーテボリ などに留学している友達からも危険な目にあったという話は特に聞いたことがありません。
また、最近スウェーデン で話題になっている犯罪は銃撃事件が多く、これに関してはもはやどのように気をつければいいのかわかりませんが、逆にいうとスリなどの軽犯罪はほとんど聞いたことがありません。さすがにカフェなどで貴重品を置いて席を離れるのは気が引けますが、ヨーロッパの他の国でよく聞くような、地下鉄や道でスマホ や財布を盗まれるというのはほとんどないように思います。(学生都市ルンドでは自転車の盗難だけめちゃくちゃ頻発しますのでお気を付けください)
おわりに
さて、少し長くなりすぎたような気もしますが、自分の中での整理もかねて、私が思うスウェーデン 留学の魅力を語ってみました。
余談ですが、私はギャップイヤー中に少しだけ留学エージェントでアルバイトをしていました。私が働いていた会社も他社も、北欧留学を扱っているエージェントはほぼないように思います。北欧って大学なら英語で留学できるし穴場なのになーとは思いますが、確かに留学エージェントを使って留学する方は大学留学ではなく、語学留学もしくはワーホリで学校に通う方が多いので、英語、中国語、フランス語などのメジャーな言語圏が選ばれやすいです。しかしそこで、英語圏 じゃないけど英語で通える学校、かつ大学ではないのでワーホリでも行きやすい学校、としてデンマーク のフォルケホイスコーレが最近人気出てきてたって感じですね。スウェーデン にもフォルケホイスコーレと似たようなフォルクホーグスコーラという教育機関 はあるのですが、こちらの授業は基本スウェーデン 語なのです。
という話は置いておいて、またスウェーデン での生活が長くなってさらに書きたいことがあれば、スウェーデン 留学の魅力アップデートバージョンを書くかもしれません(笑)
それではまた次の記事でお会いしましょう~
最近Youtube も始めたので、ぜひそちらもチェックしていただけたら嬉しいです!