Fika with me

異文化体験を大きなテーマに、旅行や、スウェーデン大学院生活、ギャップイヤー、国際恋愛、言語学習など、様々なトピックをシェア

【海外生活】新しい環境に適応するための”コア”の保持 スウェーデン大学院生が思うこと

今回の記事では、こないだ彼と話していてふと考えた、「新しい環境に適応する」ということについて、書いてみたいと思います。

 

私はスウェーデン生活2年目(学部時代の交換留学1年+こちらでの大学院生活5ヶ月)なのですが、今のところそこまでひどいホームシックを感じたこともなければ、日本に帰りたいとか帰ってもいいなと思ったことはありません。

 

私の性格的に、新しい環境に行くと前までの環境のことを結構きれいさっぱり忘れてしまうという特徴はあります(笑)ただそれ以外にも、無意識だったけど新しい環境への適応に役立っているかも、と思ったことがあるので、それをまとめてみたいと思います。

youtube.com

 

  1. コアを守り続ける
  2. 私の場合
  3. コンビニがなくても怖くない
  4. 適応力ってなに

コアを守り続ける

「新しい環境に適応する」っていうと、自分の中の色んな考え方とか行動とかを柔軟に変えていく、っていうイメージがあると思います。ただ個人的には、もちろんそれも重要ではありつつも、それよりも自分の中の「コア」な部分を守り続けることが最も重要なポイントなのではないかなと思っています。

 

自分にとって大切な価値観、大切な人、大切な習慣、など自分のコア(「核」や「芯」ともいえるかもしれません)となる部分に変化を起こすのはだいぶ大変だし、だいぶストレス。自分で変えたい場合はともかく、変化を強要される状況とかになったらだいぶ病む気がします。ただ、海外生活は自分でも気づかないうちにその状況になっていることが多いと思うのです。

 

例えば英語を上達させたいから日本の家族とか友達との連絡は控えようという心理が働いたり、そもそも新しい学校なり仕事なりで大変だから日本にいる大切な人との連絡頻度が落ちたりすることもあるかもしれません。日本食命!みたいなタイプなのに、海外で手に入る日本の食材は限られていたり高かったりするから日本食を作ることが減る場合もあります。または、外向的であることがより好まれている文化圏に来たから、もしくは単純にせっかく海外に来たから、という理由で、本当は内向的で自分の時間が大切なタイプなのに、自分の限界以上に外に出るということもあるかもしれません。

 

私の場合

上で挙げた例は、全部私の核となっているものに基づいています(笑)私の場合でいうと、自分を構成しているものの中で特に重要な要素は「友達」「美味しいもの」「1人の時間」だということが22年間を通してわかってきました(笑)

 

私は自然とこの3つを大切にしながら、これまでの海外生活(とはいってもまだ1年半ですが)を過ごしてこられたから、それなりに幸せに、日本を恋しがることもなく暮らしてこられたのではないかなと思っています。

 

日本の大切な友達とは頻繁に電話しているし、私も彼も料理が好きなので美味しいもの(特にアジアのご飯)を良く作っています。3つ目の1人時間(内向的な自分を認めること)は難しいこともありますが、クラスで周りの人にたくさん話しかけられなかったりしてもそれで良いと思ってるし、わざわざ留学だからといって特別多く色々な集まりに顔を出しているということもありません。この内向的な自分を認めることに関しては↓の記事で、少し詳しく話しています。

fika.hateblo.jp

 

とはいえ、常に上手く行って来たわけでもありません。日本の友達との繋がりは常に保って来たものの、肝心の現地での友達作りの大切さを忘れていたせいで、プチ冬季鬱に陥りかけたこともありました(↓の記事参照)。

fika.hateblo.jp

 

私が自分の核として上で挙げた3つのものだって、ほとんどこの1年半の海外生活のアップダウンを通してわかってきたものです。特に3つ目の「1人の時間が必要なこと/大人数が苦手なこと」に関しては、3年半前初めて留学に来た時には全然わかってなくて、日本に住んでいるときよりも社交の場に多くさらされた留学生活を通して、ようやく気が付きました。

 

でもそれを通して、日本に帰った後も無理に大人数の場に行くことをやめたら、日々の生活の質も上がりました。自国にいるときはなんとなくやり過ごせていたことも、海外とか新しい環境ではやりすごすために必要なエネルギーが増えて、ようやく自分の中で何が侵害されたら幸せじゃないのか(コア)に気づくことができるのでしょう。これは私の中で1つ、海外とか環境を変えることで自己理解が深まる原理なのではないかと思っています。私も、これからも続いていく海外生活を通して、さらに自分の芯を発見していく可能性も大いにあります。

 

コンビニがなくても怖くない

逆にいうと、そんな芯の部分だけ、揺さぶられても守り続けてさえいれば、その他の部分は柔軟に流れに任せて変わって行っても意外と大丈夫、というのが個人的な感想です。例えば私にとっては、生活の便利さ(コンビニの有無、お店の営業時間の長さ、交通の遅延など)が減っても、毎日お米とか日本食が食べられなくても、学生寮やシェアハウスで共同のキッチンが汚くても、別に大丈夫だった、ということです。

 

ただ、私はスウェーデン以外の国に長期で住んだことがないので、初めて住んだ外国のスウェーデンがたまたまあっていた可能性も捨てきれません。私のコアを侵害するものがあまりなかった、本当は上の3つ以外にも私の中にコアはたくさんあるけど日本にいるときのように自分でもその他のコアに気づくこともなく生活できている、という可能性もあります(笑)もし今後、他の外国に住む機会があったとしたらどうなるのか楽しみだなという感じです。

 

適応力ってなに

ということで今回は、適応力って何だろう、という問いに対して考えていたことを書いてみました。意外と自分の中での必要最低限以外の条件は変わっても生活できる、逆にその必要最低限の部分は何があっても守る、というのが新しい環境に適応する上で大切なことなのかなと思っているわけです。それでは、また次回の記事でお会いしましょう~

【北欧】スウェーデンのクリスマスイブ 彼の家族と過ごす和やかな1日

2025年のクリスマスは、初めてスウェーデンの家庭でのお祝いを体験してきたので、その記録を残したいと思います。2022年に留学していた時もスウェーデンにはいたのですが、彼の家族とは一緒にクリスマスを過ごすほど近しくなかったので、寮で日本人の友達とわいわい過ごしました。それも楽しかったな~~

 

さて、スウェーデンではクリスマスは24日に祝われます。私たちはお昼前に彼の両親のおうちへ行きました。スウェーデンの違う街に住んでいる彼の叔母さん、スペインに住んでいる彼のもう1人の叔母さん夫婦など、私にとって初めて会う人もたくさん。みんながルンドの彼両親の家に集まります。私と彼、彼両親、彼妹、彼おばあちゃん、彼叔母、彼叔母夫婦、彼のいとこ、の計10人の集まりです。

↑クリスマス前後の様子は動画での記録も残してみました

 

クリスマスの食卓

おうちに到着すると、美味しそうな料理がたくさん台所に並べられていました。スウェーデンのクリスマスの食卓はJul bord ユールボード(英語に訳すとChristmas table)と呼ばれます。もちろん全部の料理を彼の両親が作るのは大変なので、私と彼も一部貢献。

私は、スウェーデンのクリスマステーブルにかかせない「ヤンソンさんの誘惑」というじゃがいもとアンチョビのグラタンと、ニシンのフライの酢漬けを作りました。彼は、ビーツのサラダと、トマトとなすのグラタン(これはスウェーデンの伝統ではないけど、彼と彼妹がペスカタリアン(お肉を食べない主義)になってから彼家族の伝統なんだそう)を作っていました。

 

その他、ニシンのピクルス、gubbröra グッブラーラ(アンチョビ、ニシン、ゆで卵、ディル、クリームなどを混ぜて作るソース)、サーモン、julskinka ユールフィンカ(クリスマスハム)などが並んでいます。スペインに住む彼の叔母さん夫婦が持って来たスペインのハムやチーズ、ベルギーに住む彼の妹が持って来たベルギーチーズなども並びます。

 

さて、ビュッフェスタイルで各自好きなものを取るスタイルです。私はなにせ初めてのスウェーデンのクリスマスなので全部食べたい。欲張ってたくさん取りました。

よくスウェーデンの祝日は、クリスマス、イースター、ミッドサマー、毎回同じものを食べるから、スウェーデン人はこれらの料理に正直飽き飽きしているというのを聞きますが、私にとっては初めてなので全部新鮮だし美味しかった。彼の親戚たちは冗談で、あなたがいるからスウェーデンの伝統を体験してほしくてこれを食べてるけど、そうじゃなかったらピザとか寿司でも食べるわよ、と言っていました(笑)クリスマスなので、もちろん昼からお酒も飲みます。ビールや、snapsと呼ばれる強いお酒のショットなど。

 

ご飯をたらふく食べてお酒も飲んで長いランチが終わると、みんな疲れて休憩時間。昼寝したり、このあとのプレゼント交換に備えてぎりぎりでラッピングしたり(笑)プレゼント交換の際に、プレゼントの中身を暗示させるような韻を踏んだ短い詩をつけるのが伝統らしくて、彼はそれを考えたりもしてました。ちょっと私にはレベル高すぎるのでパス。そもそもプレゼントを自分でラッピングする文化が日本にいた頃の私の周りにはなかったのでそれもびっくり。

 

ちなみにおうちの飾りつけも本当に可愛くて、彼のお父さんが森から採ってきた本物の木のクリスマスツリーもとても綺麗でした。周りにプレゼントがたくさん置いてあるのも素敵!

プレゼント交換ゲーム ダーティーサンタ

さて、しばらくするとまたみんながわらわらリビングに集まってきて、グルッグと呼ばれるホットワインを飲み、サフランケーキを食べながら談笑。プレゼント交換第一弾が行われました(あとで第二弾がある)。第一弾は10人全員で行う「ダーティーサンタ」と呼ばれるゲームでした。

 

まず、全員がだいたい200sekぐらいのプレゼントを持ち寄ります。最初の人から順に、プレゼントの山から好きなものを1つ取って開けます。次の人は、すでに前までの人が開けたプレゼントの中からほしいものがあればそれを取って自分のものにすることもできるし、そうでなければ新しくプレゼントの山から選ぶことができます。もし自分が開けたプレゼントが後の人に取られてしまったら、もう一度プレゼントの山から選びます。というのがルール。

 

私と彼は、彼のお母さんからこのゲームをすると聞いたとき、困りました(笑)特に私は、今回集まる10人のうち、3人は会ったこともない人だったし、そもそもスウェーデンのクリスマスってどんなものをあげるのかもわからないし、というか日本にいた時はクリスマスだろうとお正月だろうと家族や親戚でプレゼント交換とかしたことなかったし、、、

 

ということで、ネタに走りました。アジア食品店でベトナム産の日本米5kgを買うという奇行。これが案外彼にはうけて、「いいね、お米の正しい炊き方を知らないスウェーデン人に向けて、お米の炊き方ガイドもつけてみたら」などと言われました(笑)そういう彼の方も何を買えばいいかわからず困っていて、テキーラのボトルというなんともユニークなギフトのチョイスをしていました。

 

ただ他の人たちは意外とまともなギフトを選んでいて、私は何度かの奪い奪われを繰り返した後、最終的に彼の叔母さんのパートナーがスペインから持って来た地元のワイン、オリーブオイル、トリュフというなんとも素敵なギフトをゲットしました。彼は、彼のいとこがストックホルムのお店で買ったらしいギリシャのはちみつをゲット。食が好きな私たちにとって一番良いものをゲットできた気がします。

 

ちなみに私のお米は彼のいとこがゲットしてくれました。彼はストックホルムに住んでいて持って帰るのも大変だろうに、わざわざ私の彼のお父さんが持っていたのを奪ってゲットしてたので、お米ほしかったのかなと思うとなんだか嬉しいです(笑)

 

不思議な魚を食べながら親戚トーク

その後はまた談笑を続けたりだらだらしたりして、遅めのディナー。とはいっても大量のお昼を食べて、特に体も動かしていないのでお腹は空いていませんが(笑)これまたクリスマスの伝統だという、Lutfiskという発酵させた白身魚を食べました。事前に、彼からLutfiskを食べた時の私の反応を見るのが楽しみだと、脅されていた?(笑)のですが、確かに私的にはあまり美味しいとは思えませんでした(笑)食感も不思議だし、味も不思議。

 

この日初めて会った、スペインに住む彼の叔母さん夫婦と食事の間色々とお話をしました。彼の叔母さんはスウェーデンに住んでいた時は、SFIという私も今通っている無料の移民向けスウェーデン語学校で先生をしていたらしく、色々と面白い話が聞けました。スウェーデンから引っ越した後も、オンラインでスウェーデン語を教える仕事をしていたこともあるみたいです。彼女のパートナーもスウェーデン人なのですが、この2人はアメリカとかオランダとか色んな所に住んだ経験があって、日本に旅行したこともあるということで、色んな国についての話ができて楽しかったです。

 

プレゼント交換第二弾

そのあと、だんだん親戚たちが帰り、私と彼と彼の両親と妹だけが残りました。ここでプレゼント交換第二弾です。今回は近しい家族だけでそれぞれがそれぞれに宛ててきちんと準備したプレゼントを渡し合う時間です。

 

彼曰く、彼のお母さんはプレゼントをあげるのが好きらしく、話に聞いていたとおり本当にたくさんのプレゼントをもらいました。まずは私と彼が共同でほしいと言っていた土鍋。アジアンマーケットに行って探してくれたみたいです。普通はこれをもらって終わりだと思うのですが、それに加えて私と彼が最近メキシコ料理を作るのにはまってるというのを覚えていてメキシコで使われるスパイスなどのキットもくれました。さらに私が前に、彼の家にはケーキとかを食べる用の小さいフォークがないとぶつぶつ言っていたのも覚えていて、それもくれました。もはや申し訳なくなってくるレベル。

 

彼のお父さんからは、これも私と彼でリクエストしていたビールグラスをもらいました。彼の妹からは、私と彼におそろいのバスローブをもらったのですが、これの着心地が良すぎてこの日以来毎日着ています(笑)彼からは、ちょっとネタに走ったプレゼントをもらいました(笑)私はトマトが大好物で、おやつでもトマトを食べていたり、トマトパスタが大好きだったりするのですが、超高級(らしい)イタリアのトマト缶のメガサイズ2Lを2つというプレゼントでした(笑)

 

ということで人生で初めての量のプレゼントをもらい、ご馳走もたらふく食べて、満たされた気持ちで眠りに着いたクリスマスイブの夜だったのでした。ちなみに、この日はこのまま彼両親の家に泊まらさせてもらったのですが、次の日朝起きると夜の間に気温が下がったらしく、窓の外は一面霜が降りていました。彼両親の家は田園風景が広がる中にあるので、霜が畑に降りている様子が本当に綺麗で、幻想的なクリスマスの思い出になっています。

 
 

スウェーデン大学院生の冬季鬱 北欧の冬はつらいよ

北欧の冬は日照時間が短く冬季鬱になりやすい?

というのはよく聞く話です。

  1. 魔の日照時間
  2. ともだちはたいせつ
  3. 魔の海外大学院
  4. 愚痴のまとめ

魔の日照時間

3年前の交換留学のときも北欧の冬季鬱について話は聞いていて、スウェーデン人のようにビタミンDのサプリを飲んだ方がいい?等と考えてはいましたが、実行に移さないまま気づいたら冬が過ぎていました。というぐらい、全くメンタルになんの影響も及ぼさず過ごした北欧1年目の冬を覚えています。

 

ということで、私は太陽なくてもそんなに影響受けないんだ!メンタル強めだ!とか思ってたのですが、今年は北欧で過ごす2回目の冬、見事にメンタルがやられました。特に12月初めから半ばにかけて、結構来てましたね、、

↑こちらのYoutubeで、日本から友達が来てくれていた時のことを記録しているのですが、この友達がいる間は良かったもののその前後はかなりずどんと落ちていました。特に彼女が帰ってしまった後は、私ってスウェーデンに誰も友達いないじゃん、と実感してしまいホームシック。

 

普段音楽を全く聴かない私が、YoutubeでJポップを漁って聞く、東京など日本の街並みが映るMVを見て泣く、さらには普段全然興味のない日本の和歌とか万葉集についてのYoutubeを見始める(!?)、など普段だったら全くしない行動に走っていました。

 

ただ、ホームシックとは言っても「日本に帰りたい」って思っていたわけではなかったので、なんだか不思議な現象でした。スウェーデンで生活している中で、自分のアイデンティティを見失っていって、日本的なものへの回帰を求めたのかもしれません。。

ともだちはたいせつ

太陽が全然出ていないことに加え、やはり上でも書いたように友達がいないことは気分の落ち込みに影響していたと思います。3年前の交換留学のときは、寮に住んでいたこともあるし、日本人の交換留学生の友達もたくさんいたので、毎日誰かしら友達と顔を合わせる生活でした。(特に日本人の1番仲良い友達と同じ寮だったので、毎日彼女とたくさん話せてた(笑))ただ今はほとんど彼と一緒に住んでいて、ルンドには日本人の大学院生はほぼいないこともあって全然友達もいないので、毎日本当に家と大学の往復という感じでした。

 

もちろん彼がいることは本当に恵まれているし、大学院最初の学期、彼の存在に助けられていた部分はとても大きくて感謝しています。ただ、逆に私は彼がいるからと、最初の学期の間、ある意味友達作りをさぼっていたなと今考えると思います(笑)

 

そもそも私は新しい環境に行ってもあんまりがつがつ友達を作りに行かないタイプで、それはそれでいいとそんな自分のことも受け入れています。こんなんでも今までの22年間で大切な友達には出会えて来たし、彼らとの出会いもがつがつ交流して得たというよりは自然な流れで友達になることが多かったからです。

 

ただ、やっぱり友達がほしいと無意識にでも思っているときは、無意識に心のとびらを若干開いていたのだろうなと気づきました。大学院1学期目の間はそれさえなく、私には彼がいるし、スウェーデンの大学院に来たのは、スウェーデンで学位を取ってスウェーデン語を学んで海外就職の道を開くためで、友達作りはしなくてもいいんだとさえ考えていました。まあこの考え方に救われてた部分も実はあって、クラスで社交性がない自分を攻めそうになったときとかに、「大丈夫、私がここにいる目的は他にあるから」と言い聞かせて落ち着かせていた、という一面もありました(笑)ただ、というわけで私の心の扉はがちがちだったのが事実です。

fika.hateblo.jp

↑この記事で友達の大切さを語ってるくせに、ここしばらくは友達の大切さをわかっていなかったみたいです。やはり恋人では満たせない友達との関係性から得られる栄養素はあるし、学位取得とか言語学習とか人生の目標も大切だけど友達も大切、とかいう当たり前のことを忘れていました。次の学期はもう少し、自分の自然な範囲で外にも意識を向けていこうと思います。

 

魔の海外大学院

12月に気分の落ち込みが激しかったのは、単純に学期末だったということもありそうです。大学院が始まって3ヶ月が経ち、私は結構疲れ気味でした。9月の最初の頃も大変ではあったのですが、とりあえず必死についていく日々。10月頃から少しずつ点と点がつながる感覚があったりして、授業の内容が面白くなっていきました。11月は新しい授業が始まって、内容も一転、新鮮な気持ちで取り組みつつ少しずつ大学院への余裕も出てきたころ。

 

ただ12月になって、頑張り続けるのにも疲れたし、なんだかんだクラスメイトがほぼ全員ヨーロッパ人なことにも疲れてきました。わかってたことだけどね。しかもそれに伴って、グローバルスタディーズのプログラムとして授業内容ではヨーロッパ中心主義を批判したり、グローバルサウスについて扱ったりするのにクラスメイトはほぼヨーロッパ人なこととか、そもそもヨーロッパ人は学費がただなのに非ヨーロッパ人は1年で125,000sek(2026年1月現在のレートで212万円)の学費を払わなければならないこととか、そういった矛盾への憤りがどんどん強くなっていきました。気持ちのアップダウンも激しくなって、時には周りのヨーロッパ人のクラスメイトが敵に見えてくるような境地まで行ってしまいそうになりました。

 

やはり日照時間の少なさ×友達のいなさ×学期末の疲れ、が組み合わさったときは怖いですね(笑)クラスメイトとももっと友達になれば、「ヨーロッパ人」というレッテルを貼らずに付き合えるのかなと思います。ただ、海外に住み続けたい限り、マイノリティとして存在することとは折り合いをつけていかないといけませんね。

 

愚痴のまとめ

ということで、12月は辛かったな、まあ海外で、特に北欧の冬を生活していたらこういうこともあるよね、というお話でした。一応今年はビタミンD飲んでたんだけどな。どれぐらい効果あるのかはわかりません。スウェーデンの冬を2回体験した今の感想としては、やはり冬が来る前に友達を作っておいて彼らとたくさん時間を過ごすことが一番の冬季鬱対策な気がします。

fika.hateblo.jp

スウェーデン1年目のときは初海外生活で、最初の1ヶ月ほど絶不調だったことは以前↑の記事にも書きましたが、2年目は最初は楽々スムーズに生活をスタートさせたと思いきやしっかり北欧の冬の穴にはまってしまいました。次の谷はどこでしょうか(笑)

 

また次の記事でお会いしましょう~~

【海外大学院】「何とかなってる」の正体 @スウェーデン

11月中旬には初雪が降ったルンド。スウェーデンでの大学院生活が始まって早3か月が経過し、最初のコースも10月末で終了しました。そんな中、とりあえず何とかなっている、という感覚の正体を言語化してみたいと思います。

YouTubeもぜひ見てみてください!

  1. 渡航前の不安
  2. 単純に英語力が上がった TOEFL 60→104
  3. 2回目の安心感
  4. 授業の特徴がわかってくる
  5. 体系的な学び
  6. 勉強に役立つ実践的なことを教えてくれる
  7. せまく深くの学び
  8. 人を知っている
  9. おわりに

渡航前の不安

そもそも日本の大学を3月に卒業してから8月にスウェーデン渡航するまで、とにかく大学院についていけるのか、卒業できるのか、ついていけなくて心が折れてやめてしまわないか、など負の妄想をしていました。

 

というのも、以前2022-2023年にかけてスウェーデンに1年間交換留学していた時、楽しい思い出にあふれた1年でしたが、授業に関していえば「付いていけてはいなかった」というのが正直なところだったからです。とはいえ、交換留学はぶっちゃけ、1年間のお試し異文化体験みたいな側面があるのでそこまで問題ではなかったかなと思います。英語を使うことに慣れて、色んな国の人と話す体験をして、外国に住んで泊をつけられれば良し、みたいな。

 

一方、大学院となると勉強が生活のメインになってくるし、そもそも単位がとれなかったり、途中でやめてしまったりしたら、ただただ大学院留年とか中退という結果しか世間上では残りません。付いていくだけだったら、気合があればいくらでも食らいついて卒業することは可能だと思います。ただ、3年前のレベルのままで2年間勉強を続けるのは、周りとのレベルの差で2年経つ前に心が折れるんじゃないかという、「心理面」がメインの心配でした。

 

ただ今のところ、もちろん大変なことはありつつも、とりあえずは大丈夫そうです。その理由をいくつかに分けてご紹介します。

 

単純に英語力が上がった TOEFL 60→104

まず最初の原因は、単純に英語力が上がっていることにありそうです。3年前の留学前のTOEFLの点数は約60点。2年前に留学を終えて帰ってきたときに受けたときには92点。1年前に奨学金の申し込みのためにもう一度受けた時には104点になっていました。

 

結果的にTOEFLの点数的には40点以上上がっていることになります。英語のテストの点数と実際に英語が使えるかどうかは必ずしも直結はしていませんが、やはりある程度の相関関係はありそうです。特にTOEFLはアカデミックな英語の運用能力が問われるので、大学や大学院で使う英語力を測る、ある程度良い指標になると思います。

 

具体的に、英語ができるとどんな心理的負担が減るのか、を細かく説明していきます。心理的負担は私の場合、周りとの比較から生まれていました。つまりは授業中に感じることがほとんどです。逆にいうと、課題のレポート等に取り組んでいるときに英語力の不足を感じたとしても、自分で調べたり時間をかけたりしてその差を埋めることは可能なので、そこまで負担ではありません。

 

それよりも、授業中に先生が言っていることが私はわからないのにみんなは頷いたり質問したりしている、とか、グループワークで私はみんなが何言っているかわからないのに他のグループメンバーでひょいひょい進んでいく、とかそういう場面で心理的負担を感じます。

 

でも、例えばリスニング力が上がることでもちろん先生やクラスメイトが言っていることもよりわかるようになりますし、リーディング力も上がって事前リーディングの内容理解度も上がることで、授業中の先生の言っていることの理解度も上がるといったように、良い循環が起きていると思います。

 

グループワークのときもみんなが何を言っているのかがわかれば、例え積極的に話せなかったとしても、落ち着いていることができます。誰かに意見を求めるよう振られても、話についていけていれば何か言うことはできるので大丈夫と思えるのも大きいです。

 

こういったところは、だいぶ授業に行く心理的負担を減らしてくれたと感じています。

 

2回目の安心感

これは、言ってしまえば元も子もないのですが、単純に交換留学も含めて海外での学生生活が2回目、しかも同じ国の同じ大学、ということで、色々慣れているというのも大きいかなと思います。

 

クラスメイトが90%ヨーロッパ人で、全然アジア人がいなくて若干疎外感を感じるとか、ディスカッション多めの授業で日本と全然違う、とか、初めてのときは心理的負担につながっていたことも、もう知ってから挑んでいるので特にショックは受けずに済んでいます。

 

授業の特徴がわかってくる

交換留学でルンドに来た最初の頃、授業がわからな過ぎて、難しすぎて本当に戸惑いました。当時はとにかく英語力が足りないせいだと思っていましたが、それも事実ではあるけれど、それだけではなかったんだなーということが今回修士をやってみてわかったのです。

 

これは欧米なのか、スウェーデンなのか、ルンド大学なのか、もはやルンド大学社会科学部の特徴なのかは知りませんが、とにかく理論を学ぶことが重視されています。私は日本の大学であまり理論をがっつり勉強した授業の記憶がなく、最初は本当に戸惑っていました。今振り返ってみると、日本の大学では理論というより、個別のケースや事例を見ていく授業が多かったのかなと思っています。(国際関係論で例えれば、国同士の関係がどう動くのかを一般化した理論ではなく、実際の日米関係を見る、など)

 

交換留学のときはそのことに気づかず、とにかく難しいとしか思っていませんでしたが、大学院に来てみて、なぜそんなに難しく感じるのかがわかったのは本当に大きかったです。次の見出しでお話するように、1つの修士プログラムに所属して体系だった学びを得る中で自然と、「今は理論を学んでいるのか」と気づき、理論とケースの関係(理論は個別のケースを分析する手段)もわかってきて、何をやってるんだか全くわからないという状態はなくなりました。

 

体系的な学び

スウェーデンの大学院に来てみて、交換留学のときとの大きな違いは、ある特定のプログラムに属しているということです。私の場合は、社会科学の中のGlobal Studiesという修士プログラムに属しています。

 

交換留学のときは、プログラムどころか、どこの学部に属しているとかもなく、ただただ大学が交換留学生用に提供している色んな学部の色んな授業から好きに選ぶ、という感じでした。そうなると、ある時はスウェーデン文化の授業をとってたかと思えば、ある時は中東政治の授業をとってる、という様に1年間結構ばらばらな内容の授業をとっていました。

 

一方、プログラムに属していると、2年間かけて何を学ぶのかのゴールや道筋がしっかり定められていて、それに沿って必要な知識や方法を身につけられるようにプログラムが組み立てられています。Global Studiesという学問分野の中に身を置いて、その中で必要な知識を体系的に学んでいるという実感を得られていると感じます。

 

グローバル化とは何なのか、から始まり、そのあとどんどん色んな概念や理論が導入されて最初は混乱しましたが、全部グローバル化(特にグローバル化の負の側面)と関連する色んな事例を分析する代表的な概念や理論なんだ、ということが授業の回数を重ねるごとにわかっていく授業構成になっています。各週でグローバル化における違うトピックを扱っていたとしても、毎回出てくる理論や批判的理論が同じなことに気づいていくという感じです。

 

また、そのように繰り返し違うケースで同じ理論の数々を学ぶことで、実際のグローバル化の事例を分析するときに、特にどんな理論を使うことがこのプログラムでは大切にされているのか、というのもわかってきます。具体的にいうと、批判的理論(フェミニズム理論やポストコロニアル理論など、現代の社会の不平等な構造を批判する理論)が重要な視点としてプログラムで位置づけられていることがわかってきました。

 

勉強に役立つ実践的なことを教えてくれる

論文の書き方や読み方についても、私のプログラムでは1から教えてくれます。全然違う国の全然違う教育システムから来た人たちが集まるインターナショナルな修士プログラムということもあってそこは手厚いです。特に私のプログラムは、学際的プログラム、といって、社会科学の中の色んな分野を学んできた人を幅広く受け入れているプログラムなので、特に共通した論文の読み方や書き方についてのレクチャーを提供することが重視されています。

 

私も日本という遠く離れた、アカデミアのルールもきっとスウェーデンとは色々違うであろう国から来たものとして、とてもありがたく思っています。しかも学部時代は日本語で勉強していたので、英語での論文の読み方や書き方には不安しかありませんでした。

 

まだまだ課題でレポートなどを書くときも苦戦はしますが、こういった実践的授業で教えてくれることを踏まえる中で、とりあえずどんなルールに沿って書けばいいのか、どうやって書き出せばいいのかなどは見失わずにやることができています。

 

せまく深くの学び

また、私のプログラムでは一度に1つの授業しか履修しない仕組みになっており、1-2ヶ月ほどで1つの授業を集中的に終わらせるというスタイルです。週に4-5回クラスがあるのですが、全て同じ授業のものです。個人的にはこの仕組みが気に入っていて、1つのことに意識を集中できるので、より学びが深まると感じています。

 

人を知っている

また、プログラムに属しているということは、修士生活最初の1年間は基本的に同じ人たちと学ぶということです。(2年目は交換留学やインターンで世界各地に散らばったり、修論執筆期間は授業がなかったりするので、あまりプログラムの人と会う機会はありません)

 

交換留学のように授業ごとに人が変わるのではなく、ずっと同じ人たちと授業を受けていると、よりクラスメイトとの個人的なつながりも深まるので授業中やグループワークで発言するときなども心理的負担が少ないと感じます。

 

おわりに

以上、私がスウェーデンの大学院で学び始めて3ヶ月経過、とりあえず「何とかなっている」の正体を解きほぐしてみた結果です。私はこの大学で学ぶのが2回目ということもあってその点恵まれていることもあるのですが、初めて海外に行く場合であっても、ショックを受けないためにできることは次のようなことかなと思います。

英語力を上げること、欧米では自分は思ったよりマイノリティだし文化の壁は結構厚いことを知ること、ヨーロッパの大学にいるヨーロッパ人は英語ネイティブじゃなくてもペラペラすぎて自分との差に落ち込むことを覚悟しておくこと、など。

 

とってもネガティブな心の準備ばかり書いてしまいました。とはいいつつもやっぱり体験しないとどれぐらい辛いのかはわからないし、まだ経験してない未来についての不安について考えだすと、準備しても準備しても足りない気がして病むだけな気がします。だからこそ、海外に行く前はとにかく日本でしかできないことをたくさんやって、不安にとらわれすぎず今を楽しむことをおすすめします(笑)という元も子もないアドバイス

 

また、海外での生活は楽しいこともたくさんあります。楽しいことについてもまた記事を書いていきたいと思いますので、ぜひチェックしてみてください。また次の記事でお会いしましょう~

fika.hateblo.jp

【海外生活】友達と話す時間が心の支え

みなさんこんにちは、お元気ですか。私は8月21日にスウェーデンに来たので、こちらに来て1ヶ月半ほどが経過しました。大学院の授業も6週目を終え、1つのコースのスパンが短いスウェーデンでは、もうすでに最初のコースが終わりに近づいています。慣れたと言っていいのかはわかりませんが、大学院の授業や課題もだんだん日常に落とし込めるようにはなってきました。

 

ちなみに最近Youtubeを始めて、映像でもスウェーデンでの生活を記録しているので、よければ見て行ってください。

 

ということで今日は、日本を離れて1ヶ月が経った今感じる、海外生活で支えになっていることについて話したいなと思いました。支えとなっているものは数えきれないほどありますが、その中でも今回取り上げたいのは、日本の友達との電話の時間です。

 

こっちに来てから、4人の友達と電話しました。そのうち何人かとはもうすでに何回も話していて、そんな素敵な友情を持てていることに本当に本当に感謝です。私はたくさんのものに恵まれて育ってきたと思いますが、特に今現在自分の周りにいてくれる友達とめぐり合えたこと、関係を構築できたこと、それが今も続いていることが私の心を一番豊かにしてくれていると思います。

 

しかも、どの友達もみんなやってることが違うのにいまだに仲良しで、それぞれの人生で起こったことに対してそれぞれ面白いなあと思えているのが結構すごいことだなと思っています。ライフステージが変わるにつれ友達と疎遠になりがちというのは大人からよく聞くことなので。

 

例えば、良く3人で話す友達グループがあるのですが、私はスウェーデンの大学院生、1人は日本で営業職として社会人1年目、1人は現在日本で農家インターン中で半年後から南アフリカの大学院生、という3人の社会的境遇。全然違ってほんとに面白いです。今年の3月までは全員日本の大学生だったということでそれなりに生活が似通っている部分もあったとは思うのですが、4月からはかなり違う生活です。

 

私たちは3人とも3年前にスウェーデンに交換留学していたことで知り合いました。そのあともずっと友情は続いていて、なんならどんどん深まって行っている気さえします。私がまたスウェーデンに来てからも全然離れた気はしなくて、もちろん会えないのは悲しいけど、日常で起こったこととか、もがいていることとかを逐一報告しています(笑)

 

例えば私がこっちに来て1回目の電話は、私がまだ大学院の授業が始まって1週目とかで、スウェーデンの大学院の大量の事前リーディング課題の洗礼を受けて撃沈していた時でした。また、わかってはいたけれどこれからグループワークもたくさんある中で、グループワークに慣れていないかつ英語を話す能力が低い私は、きっと全然話せなくて貢献できないし、空気みたいな扱いになるんだろうなあっていうのが予想できてしまって、勝手に起こってないことについても落ち込んでいました。

 

グループワークにおいては、話さないということは存在していないのと同然なので、私がいなくても勝手にクラスは進んでいく感じ、クラスにいる意味を感じなくなっていくのではという不安、など諸々を語っていました。

 

すると、日本で社会人をやっている友達は、彼女も会社で1年目としてチームで受け入れられていない、役に立てていないという雰囲気を感じてしまって辛いという話をしていました。

 

そして、もう1人の現在農家インターン中の友達は、来年から南アフリカの大学院に行く予定だけど、大学を卒業して色々なことをやっている中で、本当に大学院に行きたいのか、行くべきなのかがわからなくなってきた、という話をしていました。

 

何をしていても悩みはつきもので、自分と違うことをやっている人を見て焦ったりもするけど(私は特にめちゃくちゃ人と比べてしまう)、その人にはその人にしかわからない苦しみがあるのだと心にとめておきたい。

 

とかそんなしんみりしたことを言うつもりがあったわけでは全然なくて、とにかく全然違う境遇にいる友達ともそれぞれの近況とか苦しみを分かち合えて嬉しいのだ、というお話でした。

 

辛いことだけを言ってても仕方ないので面白い話をすると、2週間前の電話でみんなのエピソードが濃すぎて、ああ私たちほんとにそれぞれ違うけどそれぞれ面白い世界を生きているなあと実感したのでした。

 

農家インターンをしている子の話から行くと、彼は島根県の海でカヤックのツアーに参加したらしいのですが、「海のもくずになりかけた」そうです。初心者なのに経験者のグループに参加して、カヤックから転落した時に戻るのに手こずり、海の中に1時間ぐらいいたのだとか。泳げない私には聞くだけで鳥肌が立つエピソードです。

 

日本で社会人をしている子は、人生で初めてフィリピンパブに行ったそうです。会社の飲み会の後におじさんたちがフィリピンパブに行く流れになって、なぜか彼女も連れていかれたのだとか。彼女以外全員男性の中に交じってパブに行き、とても居心地が悪かったととともに、日本の会社を感じたと言っていました(笑)

 

そしてまあ私はそんなに面白いエピソードもなく、そのとき授業で準備していたプレゼンの話をしました。グループでプレゼンをしないといけない課題で、スウェーデン人2人とセルビア人1人と私の4人グループだったのですが、セルビア人の子が癖が強くてトピックを変えることになったり、そのトピックを決めるのが大変だったり。結局セルビアにあるリチウム鉱山について話すことになりました。

 

たぶん海のもくずになることも、フィリピンパブに行くことも、スウェーデン人とセルビア人と一緒にセルビアのリチウム鉱山についてプレゼンすることも、それぞれの環境に独特の状況すぎて、あとの2人には絶対起こり得ないよね(笑)っていう話をしていました。

 

ちなみにプレゼンのあった週のことは以下のVlogでもお伝えしているのでぜひ見てみてください!

 

ということで、今回の記事はあんまり起承転結もないし、1日や1週間の流れを綴る日記スタイルでもなく、ただただ心の中にあることをなんの脈絡もなく記していくスタイルをとってみました。

 

とにかく私は友達がほんとに大切なタイプで、だからこそ環境が変わってもみんなと繋がりを保っていられることがとても嬉しい、というお話でした 🙂

 

また次の記事でお会いしましょう~

【スウェーデン留学の魅力とは】北欧の価値観に出会う体験

こんにちは、今回はスウェーデン留学の魅力をお伝えしたいと思います。まだまだマイナーなスウェーデン留学。最近少しずつデンマークのフォルケホイスコーレ留学に注目が集まっているようですが、それ以外の情報はそこまで見かけず。。。

 

ということで、今回は穴場?なスウェーデン留学の魅力を、学部時代に1年のスウェーデン交換留学を経験し、現在はスウェーデンの大学院に正規留学生として在籍している体験を生かして、たっぷりお伝えしていきます。また、最近Youtubeも始めたのでぜひチェックしてみてください!

 

  1. スウェーデン基本情報
  2. 語学力の向上
  3. なんで英語を話せるようになりたいのか 非英語圏の魅力
  4. 「ヨーロッパにいる」ということ ①旅行がしやすい
  5. 「ヨーロッパにいる」ということ ②言語を超えた文化の壁
  6. 「ヨーロッパにいる」ということ ③世界史の記憶
  7. 日本と全然違う価値観に出会える ①スローライフ
  8. 日本と全然違う価値観に出会える ②環境意識
  9. 日本と全然違う価値観に出会える ③ジェンダー観
  10. マイナーな国だからこその日本での楽しみ
  11. 単純に暮らしやすい
  12. おわりに

スウェーデン基本情報

初めに、スウェーデンの基本情報を本当に簡単にご紹介します。スウェーデンはヨーロッパの北部に位置する縦に長い国で、良くノルウェーデンマークフィンランドアイスランドなどと合わせて北欧と呼ばれます。森と湖の国として知られ、豊かな自然とその自然に根差したスローなライフスタイル、家具などが近年日本でも人気です。

 

人口は約1000万人で、東京都よりも少し少ないぐらいです。公用語スウェーデン語ですが、国民の大部分が流暢な英語を話します。首都はストックホルムで、毎年ノーベル賞の授賞式が行われることで知られています。

 

日本ではジェンダー平等やサステナビリティ先進国、高福祉国家などとして有名です。実際に教育は幼稚園から大学院などの高等教育まで全て無料で国民に対して提供されています。IKEAVolvoH&MSpotifyなど世界的に有名な大企業も多く、人口あたりのユニコーン企業数はシリコンバレーに次いで世界2位というイノベーション先進国でもあります。

 

そんなスウェーデンに留学することの魅力を今回の記事ではたっぷりご紹介するのですが、大きく分けると以下の3つに集約されると思います。

  • 「語学力」の向上
  • ヨーロッパにいることの利点
  • 日本と真逆の価値観に触れられる

それでは、それぞれの魅力を詳しく解説していきます。

 

語学力の向上

スウェーデン留学をすると、語学力が向上します。何語のことだろう?と思われた方がいるかもしれませんが、「基本的には」ここでは英語の話をしています。授業は英語で行われるものを選んで取ることになるので、授業を通して英語力が上がるのはもちろんです。しかしそれに加え、スウェーデン英語圏でない国の中でトップクラスに英語力が高い国として知られていて、お店などでは皆さん流暢な英語で話しかけてくれます。つまり、英語圏でないとはいえ、授業外でも英語を聞いて話す機会はたくさんあるのです。それにスウェーデン人の英語は癖がないうえにネイティブほど早くはないので、英語を練習したい方にはぴったりなのではないかと個人的には思っています。

 

という感じでスウェーデン留学の魅力の一つは「英語力」が向上することです。ただ見出しに「語学力」と書いたのには、ちゃんと理由があるのも事実です。どういうことかというと、ここでいう英語力の向上とは、アメリカ人のように話せるようになる、という意味ではないからです。

 

結論から言うと、私はスウェーデン留学を通して英語力が上がりました。TOEFLは62点だったのが104点になりました。でも別に英語ネイティブの使うスラングをいっぱい知って話すようにはなってなくて、その代わり色んな人の色んな英語を知りながら国際的に通用する英語を身につけることができました。

 

少し遡ってお話しますが、私は大学2年生のときに交換留学の行き先を決める際、絶対に行きたい国などは特にありませんでした。ただやはり留学に行くからには英語を話せるようになりたいとは普通に思っていたので、必然的にアメリカやイギリスなどの英語圏を最初に見ていたという感じです。

 

私の考え方としては、「英語を話せるようになりたい」→「英語圏に行きたい」でした。この考え方はある意味全うだし、純粋に英語力のみを上げたいならそうするべきだと思います。

 

なんで英語を話せるようになりたいのか 非英語圏の魅力

ただ、私が結局色々あってスウェーデンに行って帰ってきて思ったことは、私ははたして「英語を話せるようになりたかったのか」それとも「英語を使って色んな世界を知りたかったのか」どちらだったのだろうということです。結論からいうと私の場合は後者だったし、それがスウェーデンに行って良かったと思う理由です。

 

スウェーデンでは、もちろん基本的な英語力は底上げされたうえで、「色々な人と英語を使って話す能力」を得られたと思っています。

 

「色んな人と英語を使って話す能力」というのは色んな国から来た色んな訛りを持つ人々の英語を理解し、こちらも英語ネイティブじゃない人たちに伝わるように話す力。結果的にこれから将来、ビジネスの場であろうと旅行の場であろうと、英語を使う場面の大半はネイティブじゃない人と話すことになると思うのです。だからネイティブが使うスラングを理解して使えるようになることよりも、色んな人の癖を知って、みんながわかる英語を使えるようになることが大事かなと個人的には思っています。もちろん基本的な文法が正確なのは前提の上です。国民が英語ネイティブでないスウェーデンのような国では、留学生も含めみんなの中で、ネイティブの英語が「絶対」という価値観なしに色んな人の英語が対等に扱われていたと感じました。

 

「ヨーロッパにいる」ということ ①旅行がしやすい

スウェーデン留学の魅力2つ目は「ヨーロッパにいる」ことです。これはスウェーデン留学の魅力というよりは、アメリカかヨーロッパかと比較されがちな文脈においてヨーロッパ留学全般の魅力として語ることができるかと思います。ざっくりとしすぎていて、分解すると何個もの要素に分かれるのですが、簡単なことからいうとまずは旅行がしやすいです(笑)私がいたルンドはコペンハーゲンというヨーロッパのハブ空港に電車で40分という好立地もあって特に旅行は簡単でした。

 

ヨーロッパ間の移動の航空券は、最低3ヶ月以上前など早めにとること、格安航空を使うこと、手荷物のみでバックパッカーになること、などいくつかのポイントを押さえれば安くて片道3000円ほどから可能です。飛行機が高ければ時間をかけてでもバスや電車での移動も可能ですし、宿も安いホステルなどを取れば結構安くあちこち旅行することができます。

 

私自身、交換留学の1年間でヨーロッパ13カ国に旅行に行きました。特に印象に残っているのはトルコのイスタンブールチェコプラハポルトガルリスボンポルトなどです。若いときにあちこち行けるというのは、本当に恵まれているし誰にでもできることではないけれど、ここでは書ききれないほどの体験ができたと思っています。

prague

一番好きだったチェコプラハ

観光で得たものももちろんありますが、いかに旅行プランを組み立てるか、絶対に起きるトラブルにどう対応するかなどの力が本当に養われたと思います。旅行のトラブルエピソードについては尽きないのでまたの機会に(笑)

egg tart

ポルトガルリスボンで食べたエッグタルト

「ヨーロッパにいる」ということ ②言語を超えた文化の壁

外国に行くとどこであっても、日本にいるときと比べればマイノリティであることは事実です。ただスウェーデンは、人気の留学先であるアメリカやイギリス、オーストラリアなどに比べてアジア人が少ないということ、そしてそれに加えて「ヨーロッパ人」という壁が立ちはだかることになります。こういうとなんだか差別発言のような自ら壁を作っているような印象があるのですが、それも事実なのはわかった上で、あえて率直な意見を書いてみたいと思います。

 

まず、どの国でも留学に行くと現地学生よりも、留学生コミュニティと良く関わるようになるかなと思います。もちろんその中には留学生と関わりたい現地学生もいたりするけど、コミュニティの中でのマジョリティは留学生、つまり外国人です。ただ、スウェーデンでの自身の体験を振り返ると、留学生コミュニティの中でみんな等しく「外国人」なはずなんだけど、その中で更にマジョリティとマイノリティがいたことが思い出されます。マジョリティはいわゆる「ヨーロッパ人」で、そのほかとして英語圏の北米やオセアニア出身の人とか、南米、アフリカ、アジア、中東など色々な場所出身の人がいるわけです。

 

やはりスウェーデンはヨーロッパに位置する国なので必然的にヨーロッパ人が多くなります。そしてヨーロッパ人はみんな出身国は違って母国語も違うのになぜかヨーロッパ人でかたまります。最初は、自分は英語が下手だから、日本人やアジア人は英語に苦手意識を持っているから、英語が比較的流暢なマジョリティのヨーロッパ人とあまり交われないのかと思っていました。

 

でも英語が上手くなっても、さらには帰国子女で英語がペラペラな人でも、ヨーロッパ人よりも中国や台湾、韓国人などアジア系の留学生と仲良くなりやすいことに気づきます。さらに言うと、例えばアメリカ人は言語面ではなんの問題もないはずだけど、マジョリティのヨーロッパ人とそこまで交わらずアメリカ人同士で固まっていることも見えてきます。

 

ここで気づくのが、言語の壁を越えた文化の壁です。特にヨーロッパはシェンゲン協定もあってヨーロッパ間の人の移動はかなり活発です。さらに、EUという地域協定の枠組みがあることから、スウェーデン人、フランス人、ドイツ人といった国ごとのアイデンティティだけではなく、ヨーロッパ人やEU市民、としてのアイデンティティを持っている人も少なくありません。

 

また、北米やオセアニアと比べるとヨーロッパはアジア人が少ない地域で、外国人というマイノリティの中でもアジア人は最もマイノリティな部類だとおもいます。例えばニュージーランドオークランドに留学していた日本人の友達は、アジア系の見た目の人はもはやマイノリティとは呼べないぐらい多いから、街中でも自分たちの見た目だけで浮くことはなかった、と言っていました。

 

そんな「ヨーロッパ」と「その他」といった文化の壁が立ちはだかって、マイノリティになる経験をすることは辛くもありますが、日本で日本人として生きていると思いをはせることもない誰かの気持ちに、少しだけでも寄り添うことができるようになるかもしれません。

 

「ヨーロッパにいる」ということ ③世界史の記憶

世界史選択のみなさんにはヨーロッパ留学がおすすめです!(笑)

ヨーロッパ中を旅行するたびに、高校生のときに世界史の教科書で見ていていつか実際に行ってみたいと夢見ていた場所に行くことができます。

 

私はスペインのグラナダにある「アルハンブラ宮殿」に行った時、スペインのマドリードピカソの絵画「ゲルニカ」を見た時、トルコのイスタンブールで「ハギアソフィア」を見た時に、また夢が1つ叶ったと思いました。

istanbul

ハギア・ソフィア

また、もう1つヨーロッパにいて触れる機会が多かったのはユダヤ人の歴史です。日本でももちろんユダヤ人の迫害の歴史は学校で学びますが、日本にいるとどこか遠い世界で起こったことだなという認識があるのも事実です。

 

しかしヨーロッパにいると、色々な場面でそのトピックを考える機会が多いなと漠然と感じました。授業でもユダヤ人の迫害の話題が良く取り扱われたり、街中でもそれに関係するモニュメントを見かけたりなど。もちろん、ユダヤ人は現在もヨーロッパに多く住んでいるので、シナゴーグを見たりユダヤ教の服装をしている人を見かけたりなど、迫害の歴史に限らずそもそものユダヤ人やその宗教と文化への馴染み具合もヨーロッパでは近いと感じます。

 

例えば、東欧では大戦中に多くのユダヤ人が犠牲になりましたが、ハンガリーブダペストに旅行した時には下の写真のオブジェを目にしました。街の中心を流れるドナウ川の川岸にあったもので、犠牲になったユダヤ人たちの脱がされた靴を表しているそうです。

budapest

スウェーデンで出会った非ヨーロッパ人の留学生の多くは、留学中にポーランドアウシュビッツを訪れていました。私も訪れました。ポーランドクラクフ近郊にあります。

また、留学中に履修していた「The Religious Impact of Migration in Sweden」(スウェーデンにおける移民による宗教的影響)という授業でも、スウェーデンでのユダヤ人移民に関する授業がありました。スウェーデンは第二次大戦中に中立国だったということもあって、大戦中にスウェーデン国内で犠牲になったユダヤ人はほぼいないし、戦前と戦後を比べて国内のユダヤ人の数が減っていない数少ない国だと学びました。それでも歴史的にユダヤ人への差別はもちろん存在していたし、戦争初期は海外からのユダヤ人の入国を拒否していたこともありました。

 

授業の一環として、留学していた街ルンドの隣町マルメへ、シナゴーグの見学に行きました。かなり中心部にあることに加え、あまり隠された佇まいではなく堂々と建っている珍しいシナゴーグなんだよと、案内してくれた人が言っていたのを覚えています。

malmo

マルメのシナゴーグ

また、スウェーデンにある北欧最大の教会ウプサラ大聖堂に、ヨーロッパでのユダヤ人差別の象徴的なものが残されているということも学びました。詳しくは下の記事をご覧ください。

fika.hateblo.jp

日本と全然違う価値観に出会える ①スローライフ

さて、スウェーデン留学の3つ目のポイントは、日本と結構真逆な価値観に出会えることです。その1つ目がスローライフ。みなさんがスウェーデンに対してそもそもどんなイメージを持っているのかがわかりませんが、スウェーデンや北欧といえばなんとなくスローライフのイメージがあるかもしれません。

 

ちなみに私は東京出身なので、井の中の蛙と言いますか、あまり東京以外の日本のことを知りません。ただ、私が20年ほど東京で暮らしてずっと感じていたのは、とにかく次から次へと予定が降ってくるということです。

 

小学生のときだって、学校が終わったら習い事、塾。中高生のときは週6日部活。大学生になったらバイト、サークル、などなど。友達と遊ぼうと思って誘っても、空いているのは1ヶ月後とかいうのもざらだし、みんながそれだけ忙しいから自分も暇なのが虚しくなってきて、バイトとか諸々の予定を詰めて忙しくしようとしてしまいます。

 

でもスウェーデンでの留学中に感じたのは、友達を当日にいきなり誘うのも結構ありだし、基本あんまりみんな予定を詰めていないということです。スウェーデンでは学生に対しての国からの手当てが充実しているのでバイトをしている人が少ないというのは、価値観というよりは制度的な違いですが、日本と違ってスウェーデンではサークル活動もそこまで活発ではありません。そもそも授業時間も、週に2時間の授業が3コマのみ等かなり少なく、自分でどのように勉強を組み立てるのかが重視されています。

 

さらに、日本と大きく違うなと感じたのが、「手作りの文化」です。外食よりも、日常的に自炊をしたり、パンを手作りしたりする人が日本と比べると多いなというのが感覚的なところです。レストランを始めとして、お店が閉まる時間も16-18時ごろなどかなり早めです。食事に限らず、DIYの文化が根付いていたり、おうち時間や自然での時間を楽しむ文化が強かったりなど、なんでも外注サービスに頼るよりも自分たちでやる、という意識が色々な面で強いように思います。

 

これらは、ワークライフバランスがしっかり確保されていて生活に余裕があるからこそできることだと思います。日本はコンビニ飯や充実したサービスの数々、大量の娯楽などとても便利ですが、逆にいうと働きすぎて自炊や自分たちで生活を工夫する時間や心のゆとりがない結果のような気もしています。

 

余談ですが、スウェーデンには自然享受権という、誰もが自然を自由に享受できるようにするための権利が定められており、土地の所有権に関わらず自然に生えている花やきのこ、ベリーなどを採ったり、テントを張って滞在したりしても良いことが知られています。スウェーデンの森できのこ狩りをした時の様子をYoutubeにアップロードしたのでよければご覧ください!

日本と全然違う価値観に出会える ②環境意識

スウェーデンや北欧といえば環境大国のイメージがある方も多いかもしれません。私もスウェーデンに留学に来る前はSDGsが進んでる、という漠然としたイメージはありましたが、実際何が進んでいるのかは全然知りませんでした。

 

来てみて感じたことをざっと上げると、ビニールの袋はほぼ見ない、ゴミの分別が徹底している、ベジタリアン・ビーガンの人がたくさんいる、などでしょうか。日本のコンビニなどでもらうようなプラスチックの袋を持っている人はまず見かけません。基本的にエコバッグを持っている人がほとんどです。

 

そして、個人的に一番感動したのはゴミの分別に対するスウェーデン人の意識です。スウェーデンでは以下の写真のようなゴミ捨て場が街の至る所にあります。個人的に、なんかいわゆるゴミ置き場とはちょっと違って可愛くていいなと思っています(笑)

trash

この分別が結構細かく分かれていて、紙類、プラスチック、メタル製品、透明のガラス、色付きのガラス、缶、生もの、など。そしてそれぞれのコンテナには、それぞれのゴミの例の写真が載っています。透明のガラスってこういうやつだよ、みたいな。

trash

 

そして、私が知り合う20代とかのスウェーデン人と話していると、みんなこの分別を守るのが当たり前だと考えています。逆に留学生しか住んでいない学生寮とかだと、分別を全くせずに捨てているところも結構あって、そこにスウェーデン人学生が遊びに来るとかなりショックを受けています。どのように彼らの分別への高い意識が生まれているのかは引き続き調査中です(笑)

 

そして次に、リサイクルを推進するシステムとして、パントと呼ばれるものがあります。プラスチックや缶に入った飲み物を買った際、良く注目してみるとパッケージにマークがついています。これをスーパーの入り口などにある機械に持っていくと、1パントなら1kr、2パントなら2krの商品券と交換できるのです。

pant

これは2krと交換可能

また、日本から来た時の大きな文化の違いで驚いたのは、ベジタリアンやビーガンの人が多いこと。印象的で今でも覚えているのですが、3年前に交換留学生としてスウェーデンに来てすぐの頃、今の彼とメッセージのやり取りをしていました。晩御飯に何食べたー?みたいな話をしていて、彼が「僕は適当に冷蔵庫にあった野菜とかをいためて食べたよー、ちなみに僕はベジタリアンなんだ」と送ってきました。

 

その時に一瞬固まって、あ、私外国に来たんだ、と実感しました(笑)日本にいた時はもちろんベジタリアンが何かは知ってたし、言葉を聞いたことはあったけどベジタリアンという物に関して思考をめぐらせたことは1回もなく、ベジタリアンに出会ったこともありませんでした。

 

でも彼との出会いから始まり、スウェーデンに初めて来た3年前から今に至るまで、ベジタリアン・ビーガンの人には数えきれないほど会ってきました。カフェやレストランでもベジタリアン・ビーガンメニューは絶対に用意があるし、スーパーなどでも大き目のベジタリアン・ビーガンセクションがあります。これも環境大国スウェーデンの一面であると感じています。

 

日本と全然違う価値観に出会える ③ジェンダー

さて、日本と違う価値観の最後はジェンダーに関する価値観です。スウェーデンに限らず北欧というと、ジェンダー平等が進んでいるというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。私もそのイメージを実際に行く前から持っていたのですが、スウェーデンに行って、ほんとうのジェンダー格差が少ないってこういうことか、とはっとさせられた瞬間がたくさんありました。

 

日本にいた時から、スウェーデンは女性の政治家割合が多いとか、企業での女性の管理職割合が多いとか、育休制度が整っているとかの「事実」は知っていました。ただ、スウェーデンに実際に来て感じたのは日常の本当に細かい場面での「意識」の違いです。例えばデートの場面を想定すると、男女で食事に行って男性が奢るということはあまりありませんし、女性を奥に座らせる、とか重い荷物を持ってあげる、とかもあまりありません。もちろん個人差はあります。ただ、一般的にレディファーストの文化とか、女性を守ってあげるものとして扱う文化は本当に薄いです。逆に荷物持とうか、なんて言おうものなら、私を荷物も持てないか弱いやつだって言ってんのかと怒られる気がします。

 

街中でお父さんがベビーカーを押しているのを見かけるのは普通ですし、共働き家庭がほとんどです。大学院のクラスメイトが日本に旅行した時に、電車で大泣きしている3人の子ども連れの家族がいて、お母さんが1人で子どもたちの世話をし、お父さんが隣で座ってスマホを見ている、という光景を見てショックを受けたと言っていました。もちろんスウェーデンでこういった状況が絶対に起こらないわけでもないし、日本でも両親ともに平等に育児をしている家庭は山ほど存在すると思いますが、一例としてご紹介しました。

 

なんというか、スウェーデンジェンダー観は、男性と女性が平等、というよりかは、みんなが男性とか女性とか気にしてない(少なくとも公の場では)というのが、より近い気がします。男性として手に入るものが女性としても手に入るものになったから平等、というよりかは、あなたが男性なのか女性なのかは、何かを手に入れようとするときに気にされていない、ということです。例えばトイレが男女一緒とか、大学の寮も男女一緒とか、そもそもあなたの性別が何なのかは気にされていません。

 

またデートの話で恐縮ですが、スウェーデンマッチングアプリがとても盛んです。積極的に使ってるかどうかは置いておいて、みんな大体アカウントは持ってるっていう感じ。それもなぜなのか考えてみたのですが、日常の学校や会社などで周りにいる人のことを性別を通して見る傾向が少ないからなのではないかというのが私の勝手な考察です(笑)周りの人を女性だ、とか男性だ、とか自分の恋愛対象の性だと認識して見なかったら、恋愛は生まれにくいですよねきっと。だからこそ、アプリという確実に恋愛が目的のフィールドであり、相手を恋愛対象の性として見れる場所で恋愛しようとするのかもしれません。

 

1つ断っておきますが、スウェーデンにももちろんジェンダー差別は存在していて、完全平等ではありません。ただ、日本と比べるとかなり進んでいると感じる場面も多いので、ご紹介してみました。そもそも、私の感覚的にスウェーデンジェンダーに限らず、色々な面で社会に存在するヒエラルキーが少ない国だと感じます。親と子供とか、教師と学生とか、お客さんと店員さんとか、関係性がフラットに近いなと思っていて、私がスウェーデンを好きな理由の大きな一つです。他にも、ジェンダーと関連して、スウェーデン同性カップル事情、性教育ルッキズムへの考え方についてもまたいつかお話してみたいなと思います。

 

マイナーな国だからこその日本での楽しみ

さて、少し角度を変えた魅力も紹介してみると、留学を終えて日本に帰ってきたあとのことが思い起こされました。1つは、マイナーな国だからこそ周りの人に興味を持ってもらいやすいというのが挙げられます。例えばスウェーデンに留学してたんだよね、というだけで友達とか親戚とかに、へ―どんな国?と興味を持ってもらえて、話題が広がることも。特にスウェーデンや北欧は「おしゃれな国」とか「高福祉で幸せの国」など日本でもいいイメージがある国なので興味を持ってもらいやすいです。

 

就活でも、スウェーデンに留学していました、というと面接などで興味を持ってくれる方もたくさんいます。実際、私は大学院に行くかどうかまだ決めていなかったときに就活をしていたのですが、スウェーデン留学に興味を持ってくれる企業もそうでもない企業もある中、最終的に内定をもらった企業は2社とも、面接でスウェーデン留学に興味を持ってくれてその話で盛り上がった企業でした。たまたまかもしれませんが、スウェーデン留学という個性が際立つことで、より自分にあったものや環境を見つけやすくなる、自然と自分と合うコミュニティに引き寄せられていく、というのは就活に限らずあることかもしれません。

 

少し似た話として、留学から帰ってきたあとに日本でスウェーデン関連のコミュニティに属したり活動したりするのもとても楽しかったです。具体的には、スウェーデンの魅力を伝える学生団体に所属したり、東京にあるスウェーデン語教室に通ったり、スウェーデン関連のカフェや大使館主催のイベントに訪れたりなど。そして不思議なことに、というかやはり若干マイナーな国だからか、どこに行っても同じ人と出会ったりすることも多く、コミュニティの小ささとその緊密さがより深くコミュニティに関わることを容易にしてくれます。さらに、小さなコミュニティだからこそ仲も深まりやすく、同じスウェーデンloverとして熱意を共有できます(笑)

 

単純に暮らしやすい

最後に、普通は最初に書きそうなことを書いていなかったなと思い、付け加えておきたいと思います(笑)スウェーデンは日本人の方にとって、とても暮らしやすい国だと思います。

 

暮らしやすいというのはどういうことかというと、まず第一に電気や水道、その他諸々のインフラが整っています。日本で暮らしていると当たり前に思うかもしれませんが、ヨーロッパでは先進国であっても、留学先でお湯が出なくなったとかエレベーターがないとか色々不便を感じるというのはよく聞く話です。

 

ただスウェーデンではそういったトラブルはほとんどなく(駅のエスカレーターは良く止まってますが)、水道水も飲めますし、道とかも綺麗だし、基本的に日本で皆さんが慣れている生活レベルと同じ感じで暮らすことができると思います。

 

特にデジタル化に関してはスウェーデンはかなり進んでいるので、その辺は日本よりも便利なところも多いかもしれません。基本現金は一切使わず全てカード払いですし、公共交通機関の利用も、経路検索から切符を買うのまで基本的に1つのアプリで完結させることができます。

 

また第二に、治安が良いです。と少なくとも私は思っています。近年スウェーデンは急激に治安が悪化しているとか色々言われていますが、普通に暮らしている分には特に問題ないというのが正直な肌感覚です。夜遅くに1人で歩いていても特に問題はないと思います。

 

もちろん私はストックホルムや都市部に住んでいるわけではないので、都市部と地方での違いについてはわかりきっているわけではありませんが、ストックホルムヨーテボリなどに留学している友達からも危険な目にあったという話は特に聞いたことがありません。

 

また、最近スウェーデンで話題になっている犯罪は銃撃事件が多く、これに関してはもはやどのように気をつければいいのかわかりませんが、逆にいうとスリなどの軽犯罪はほとんど聞いたことがありません。さすがにカフェなどで貴重品を置いて席を離れるのは気が引けますが、ヨーロッパの他の国でよく聞くような、地下鉄や道でスマホや財布を盗まれるというのはほとんどないように思います。(学生都市ルンドでは自転車の盗難だけめちゃくちゃ頻発しますのでお気を付けください)

 

おわりに

さて、少し長くなりすぎたような気もしますが、自分の中での整理もかねて、私が思うスウェーデン留学の魅力を語ってみました。

 

余談ですが、私はギャップイヤー中に少しだけ留学エージェントでアルバイトをしていました。私が働いていた会社も他社も、北欧留学を扱っているエージェントはほぼないように思います。北欧って大学なら英語で留学できるし穴場なのになーとは思いますが、確かに留学エージェントを使って留学する方は大学留学ではなく、語学留学もしくはワーホリで学校に通う方が多いので、英語、中国語、フランス語などのメジャーな言語圏が選ばれやすいです。しかしそこで、英語圏じゃないけど英語で通える学校、かつ大学ではないのでワーホリでも行きやすい学校、としてデンマークのフォルケホイスコーレが最近人気出てきてたって感じですね。スウェーデンにもフォルケホイスコーレと似たようなフォルクホーグスコーラという教育機関はあるのですが、こちらの授業は基本スウェーデン語なのです。

 

という話は置いておいて、またスウェーデンでの生活が長くなってさらに書きたいことがあれば、スウェーデン留学の魅力アップデートバージョンを書くかもしれません(笑)

 

それではまた次の記事でお会いしましょう~

最近Youtubeも始めたので、ぜひそちらもチェックしていただけたら嬉しいです!

 

【インターン体験記】大使館で働いて思うこと 

  1. 初めに
  2. 仕事内容
  3. 業務を通して身につくこと
  4. 語学の重要性
  5. 語学ごとのコスパ?の話
  6. 無給インターンって何?
  7. 無給インターンが辛い時
  8. まとまらないまとめ

初めに

私は2025年の2月末から4月末まで約2ヶ月間、都内のある国の大使館でインターンとして働いていました。ちなみにスウェーデンではありません(笑)

こちらは無給のインターンで、.jpというNPO法人を通して申し込んだプログラムです。大使館インターンというと超優秀な人しかできなさそうなイメージがありますが、この.jpでは誰でもどこかの国際機関ではインターンができるように手配してくれます。

 

ちなみにこのインターン以外にも、3月に日本の大学を卒業してから9月にスウェーデンの大学院に入学するまでのギャップイヤー中にやっていたことを色々と書いた記事も貼っておきますので、良ければご覧ください :)

fika.hateblo.jp

 

ということで大使館にも様々な部署があると思いますが、私がインターンをしていたのは領事部、皆さんが大使館と聞いて一番イメージしやすい(かもしれない)ビザやパスポートなど人の移動を取り扱っている部署です。

 

偶然、私が大学3、4年生で所属していたゼミは「人の国際移動ゼミ」

最初の方は全然意識していませんでしたが、だんだん業務を通して、ここの仕事って意外に私の興味分野と合ってるじゃん、ということに気づいていきました。

 

以下、国の名前はA国として書いていきたいと思います。ちなみにあとで出てきますが、スペイン語圏の国です。(頭文字がAの国というわけではありません)

 

仕事内容

領事部での主な仕事は、ビザの発給でした。

一番多くやってくるのは日本人のビジネスマンで、A国に駐在に行く人。あとは留学する人。あとはこの国の場合、例えば短期で観光に行くだけとかなら日本人はビザ不要なのですが、申請者の国籍によってはただの観光でもビザが必要な場合もあります。日本に住んでる日本国籍じゃない人で、旅行目的でA国に渡航予定の人なども来ることがあります。

 

最初の頃は色んな人のパスポートを触りまくるのに慣れなくてビビってましたが、だんだん何も思わなくなっていきました(笑)

彼らがどこの会社に勤めているかなどの情報ももちろん目にすることになるのですが、へーこういう会社の人がA国によく駐在に行くんだなーなどの情報も知ることができて面白かったです。

 

ビザ発給のお仕事の一通りの流れとしては、

  • パスポートを含めビザの申請に必要な書類を受け取る
  • 書類等に誤りがないことを確認
  • それらの書類に記載された個人情報を登録
  • ビザのための写真撮影と指紋採取
  • ビザ面接
  • その後担当官の総合的な判断を経てビザの発行可否が決定
  • 発行される場合は実際にビザを印刷してパスポートへ貼り付け
  • 申請者の人に渡す

という風になります。

 

この中でインターンがやらないのは唯一ビザ面接と発行可否の判断のみ。その他の業務は全て任せられます。ただもちろん間違えたらただ事ではないので、最初の頃は何度も何度も確認、すべての工程において上司の人に確認、を繰り返していました。

 

ビザの発行以外の業務としては、インターンとして色々な雑用チックなことをしていました。プリンターの紙の補充、シュレッダー、領事部銀行口座の入金額管理、ありとあらゆる書類への判子押しやファイリング、とかとか。

 

業務を通して身につくこと

以上の業務内容を聞いてお分かりかとは思いますが、自分で何かやりたいことをやる、アイデアを生かす、というよりは決められた仕事をする要素がかなり強いです。さらに、その決められた仕事もかなり特殊性が強いので、今後他の場所での仕事に直接役立つかといわれたら疑問も残る。

 

まあもし他の国の大使館の領事部で働きたい、とかいうことがあったら多少は役立つかなとは思います。

 

ただ、直接的に役立つスキルとかはないですが、間違えずに正確に業務を行う、とか、責任をもって仕事をする、とかいうまあ当たり前すぎるけど大学生活では意外と身につかない、スキルというか”意識”みたいなものが身についたというのはあるかもしれません。

 

まあ、普通の会社のインターンと比べて、スキルを身に着けるってよりかは、履歴書の見栄えを良くする、場合によってはコネをつくる、とかそういう側面が強いかもしれません(笑)

 

ただ、例えばスペイン語を勉強してる、スペイン語学科の学生である、とか言う場合ならまた話は変わってきて、スペイン語という”スキル”を伸ばすのにとっっっても良い場所だと思います!とちょうど語学の話になったところで次のお題へ。

 

語学の重要性

A国はスペイン語圏の国でした。職員はA国出身者と日本人が両方いて、A国人はスペイン語しか話せない人と日本語スペイン語両方話せる人がいましたが、日本人職員の場合は全員が日本語スペイン語両方話せる人たちでした。

 

領事部に関しては領事や副領事含め4人の職員はA国人で、日本人職員は1人だけだったので、圧倒的スペイン語勢力です(笑)

 

冷静に考えれば、A国の大使館でスペイン語が飛び交っているであろうことなんて予想できたはずなのに、なにを考えていたんだか。せっかくちょっとはできる英語を使って、昔からちょっぴり憧れはあった大使館で働くぞ!と意気込んでいたのもつかの間。

初日から職員の人たちはみんなスペイン語で喋ってて英語ができることなんて何の役にも立たない環境に疎外感を感じた私。

 

ただ一方で、AIが発達して語学習得の重要性とかが疑問視され始めている昨今、それでも語学力が圧倒的強力な武器になれるフィールドって、こういう国際関係の舞台なんじゃないかとも思ったのです。

 

まあ確かに、旅行で海外に行きます、とかだったらもう翻訳機の発展のおかげでだいぶ楽だし、仕事で海外の取引先とメールのやり取りをします、とか、たまにミーティングで会いますぐらいだったら、翻訳機や通訳など色々あると思います。

 

でも国際関係の最前線で、実際に2か国以上の人が顔つき合わせて毎日毎日、こうでもないああでもないとか頑張って働いている現場ではやっぱり、言語力が求められるよな、と思うのです。

 

しかも国連とかグローバル企業とかみたいな超多国籍チームなら共通語が英語になるんだろうけど、大使館みたいに特定の2ヵ国だけのことなら、英語じゃなくてどっちかの国の言語が話せるほうが、漠然とした話にはなってしまいますが、心のつながり度合いが違う気がします。

 

語学ごとのコスパ?の話

話は変わりますが、私はスウェーデンオタク(⁉)です。スウェーデンに一度留学に行き、スウェーデンに惚れて、今はまたスウェーデンに戻ってきて大学院生をやっています。というわけで、いくらスウェーデンが英語が通じる国とは言え、もっともっとスウェーデン社会に溶け込むためにもスウェーデン語を勉強しています。

 

ただ、このA国の大使館で働いて、思ってしまったんです。

え、スペイン語ってコスパ良くね?スウェーデン語って。。

 

この大使館で働いている日本人の人を見て、もし日本人で、A国が好き、とか、スペイン語が好きで得意とかだったら、ここってめっちゃ良い職場じゃないか、と思っていました。A国人に囲まれて仕事できて、A国と日本の関係性を支えられて、ずっとスペイン語を使って仕事できて。。大使館に限らずですけど、別に日本にいたってスペイン語ができたら、A国と関わる仕事ができるってことかー、と。

 

というかスペイン語ができたら、A国だけじゃなくて、スペインと中南米ほとんどの国にまつわるビジネスシーンやら政治シーンやらで活躍できるじゃないですか。国数めっちゃあるやん、国数の分だけ活躍の場あるやん。

 

よし、私もスウェーデン語ができるようになったらスウェーデン語を使って!

あれ

スウェーデン語が話されている国ってほぼスウェーデンだけ、、?

フィンランドの一部の地域でもスウェーデン語は話されています

スウェーデン語できるのが役に立つ仕事って、、?

 

まあ、コスパとトキメキは別物なのでね。。

 

無給インターンって何?

最後のトピックです。最初にお話したように、このインターンは無給でした。

 

最初は、無給であることはそこまで気にしていませんでした。まあ、日本は若干珍しいけど、それこそスウェーデンとかだと無給インターンとかよくありますね。しかもフルタイムで。

 

お手伝い程度だけど労働力を提供して、学生は経験を得る。たぶん日本みたいに新卒採用がない国だと経験が重要になってくるので、学生側としては無償労働をしてでも経験やコネクション、スキルがほしいのでしょう。

 

私の場合、日本で就活するなら別に無給インターンをするメリットはほぼないかなと思います。ただ、一般企業じゃなくてそれこそ大使館とかの国際機関系で働きたいなら役にたつかなというのと、就活に役立つとか関係なしにそもそも大使館で働けるという経験はなかなかないから貴重だなと。それにスウェーデンやその他海外で就活をするなら長期インターンの経験は役立つかなとの考えもありました。

 

逆に雇う側の視点を考えると、無給インターンってメリットあり放題だよね。というのが私の最初の考えでした。だって、ただで労働力ゲットできるし、雇う側からしてもコネクションづくりの面もあると思う。もしインターンに来た学生が優秀だったら、その学生が優秀ってわかった上で本採用することができるわけだし。

 

無給インターンが辛い時

ただ、だんだん私としては、無給インターンが辛くなってきました。A国大使館でのインターン経験は、「大使館でインターンしてました」というちょっとした聞こえの良さのほかに、私にとってほぼ得るものがないなと思ってしまったのです。

 

上で書いたように、私はスペイン語を勉強しているわけでもないし、領事部のかなり特殊性の高い業務内容は他の仕事で活かせるスキルというわけでもありません。

 

その他にも色々な理由が重なって、インターンをやめるか迷い始めました。とは言いつつやめるとは言いにくく、2月から週に2、3日行っていたインターンを5月からは週1にしたいと申し出ました。

 

こちらとしては、お給料も発生してなくてまあ全然やめても損ないからいいんだけど、申し訳ないから(何が)週に1回ぐらいは行こう、ぐらいの気持ちでした。

でも帰ってきたのは予想外の反応。

 

申し訳ないけどそれだと役に立たない、これまでの2か月弱あなたに投資してきたものが、週に1回ではこちらにメリットがない、本当に申し訳ないけど最低でも週に2回来てもらえないなら受け入れられない

 

と言われました。こちらとしては少し拍子抜け。なんで向こうが申し訳ない感じになってるんだ?

 

ここで無給インターンに関して私の認識のずれがあったことに気づきました。

私の中では無給インターンって、学生側は経験とかスキルのために時間(とその時間で有給の仕事をすれば得られていたであろうお金)を犠牲にしているけれど、雇う側はただで何も犠牲にせずに労働力を得られて超ラッキーなものだと思っていました。

 

でも、確かにいくら給料を払わなくていいとはいえ、何も知らない新人に1から仕事を教えるという労力は発生します。

 

もしこれが本採用した新人であれば、育成コストをかけるのはある意味当然というか、その後何年も働いてもらえるであろうという想定のもと、長期投資と捉えることができます。

 

ただ、インターン生ってもちろんその後そこで正式に働くこともあるかもしれないけど、大体の場合は半年で終わりです。となると、半年間でインターン生が実際役に立てることってたかが知れてます。しかもインターン生って大体の場合経験を求めている、つまり経験がない学生です。

 

そもそも本当に人手が足りなくて困ってるなら、誰かを本採用するはずで、インターンを受け入れている以上、正職員だけでそれなりに手が回っているということです。(たぶん)

 

そこに、何も知らない新人で半年しかいない人を教育するコストがかかってきます。もちろん、1ヶ月もすればそれなりに役に立つことも出てはきますが、結局は半年で辞められてしまう人材。

 

せめて、半年間の間は全力でやってくれないと、育成コストをかけた意味がないし、インターン生が求めるもの(経験や履歴書の見栄え)を与えるには、それなりにちゃんと働いてくれていないと不平等と思うのでしょう。

 

ということで、お金が発生してないんだから、という感じで片手間でやったり、向こうもこっちがそんなに働かなくても気にしないでしょと思ったり、というのは間違っていたことがわかりました。

 

まとまらないまとめ

結局何を話したかったのかわからなくなってしまいましたが、長期インターン(特に無給)をやる時は目的を持って、そこでの体験で何を得られるかを意識してやらないと、お金が発生しない分やる意味を感じなくなって途中で放棄してしまうことになります。そしてそれはいくらお金が発生していなくても、向こうにも迷惑はかかるし、こっちもハッピーではないですよね。

 

私も、大使館の業務でそこまで他の職場で役立ちそうなスキルは身につかないであろうこととか、スペイン語圏の大使館ではそんなに英語を使って国際的なチームで働いてるかっこいい自分は実現しない、とかぐらいは想像できたのでは、と思っています。

 

ただ、まあ何事もやり始めるまで実際はわからないので、塩梅は難しいところですね。

 

最後の方は若干ネガティブになってしまいましたが、大使館という響きだけに引っ張られるわけではなく、もし興味のある国や言語に関係した大使館であれば、インターンをやってみるのはとても良い経験になると思います!

 

とは言いつつA国のこと何も知らないしスペイン語も話せない私も悪いことだけではなく、初めての無給インターンかつ大使館での経験は色々と面白い発見も少しはあったのは事実です。それを活かして、日本ではあまり馴染みのない無給長期インターンについてイメージがつくとよいなと思って今回はシェアしてみました!

 

また次の記事でお会いしましょう〜